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[米国]
【Forrster/AMR調査】
高まるプロジェクト管理への関心、IT予算額の減少が一因
実践にはビジネス部門とIT部門の連携が不可欠
(2008年03月10日)
米国企業の間でプロジェクト&ポートフォリオ管理(PPM:Project and Portfolio Management)への関心が高まっている。調査会社によると、IT予算額の減少を背景に、PPMがどの程度役に立つのかという点に企業の関心が集まりつつあるという。
米国の調査会社Forrester Researchがこのほど明らかにした最新データによると、IT支出額のおよそ18%をプロジェクト関連への投資が占めている。
また、米国AMR Researchも調査リポートの中で、コストの増大を防ぎ、プロジェクトの成功率を高めるうえで、PPMがどの程度役に立つのかといった点に企業の関心が集まりつつあると指摘。AMRと契約している約230のクライアントのうち、15%がPPMについて直接問い合わせてきたほか、PPMと直接関係するITILフレームワークなどの情報を求めているクライアントも14%に上ったと述べている。
マサチューセッツ州政府のアシスタント・セクレタリー兼CIO、アン・マーグリーズ(Ann Margulies)氏にとって、PPMは最優先で取り組むべき5つの課題のうちの1つだ。同氏は先ごろ米国のボストンで開催されたコンファレンス「Input State Executive Breakfast」で講演し、2件のITプロジェクト(1件は4億5,000万ドルでシステムをアップグレードするというプロジェクト、もう1件は7,800万ドルで冗長データセンターを構築するというプロジェクト)に関する予算獲得の経緯を詳しく説明するとともに、プロジェクト管理への取り組みを最優先で進める必要性を強調した。
「適正なPPMプロセスがあれば、『4億5,000万ドルの予算が州に実質的な価値をもたらすことをどうやって保証するのか』とか、『競争力と公正さを維持するにはどうすればよいのか』といった質問に答えることができる」(Margulies氏)
ForresterはPPMを「継続的なプロセス・フィードバック・ループ」と表現している。PPMを使えば、IT管理者はIT関連の需要を把握し、優先順位を設定して財務上のリソースと人的リソースを各種の投資計画に割り当てることができる。また、期待どおりの投資効果を得られる可能性が高まるとともに、意思決定者への報告と投資の現状に関する情報提供を行うことができると、Forresterでは説明する。
PPM技術は、従来の「先入れ先出し」に頼るのではなく、多くの情報源(ITサービス管理ツール、ビジネス・プロセス管理ソフト、ビジネス分析/インテリジェンス・ツールなど)からデータの提供を受けてプロジェクトの優先順位を評価する。また、プロジェクト・ライフサイクルのさまざまな段階を自動的に追跡し、恒常的に管理することもできる。
現在では、Hewlett Packard(HP)やCA、IBM、Innotas、LiquidPlanner、Planview、Primaveraなどのベンダーが、PPM導入の支援製品をすでに提供している。しかしアナリストたちは、ツールを購入する前に、IT部門とビジネス部門が力を合わせてプロジェクト管理に関するしっかりとしたルールを確立することを勧めている。
「PPMは決してIT部門だけのものではなく、その導入にはビジネス部門とIT部門の連携が欠かせない。ライフサイクル全体を通じてプロジェクトと投資を適正に管理できるベスト・プラクティスを導入したら、プロセスの一部を自動化するための市販ツールを追加するかどうかを両部門で判断することになる」(AMRのリサーチ・ディレクター、デニス・ゴーハン[Dennis Gaughan]氏)
Gaughan氏は、まずIT部門とビジネス部門が共同で戦略や投資を特定し、優先順位を設定する作業に着手するよう提案している。また同氏は、ビジネス・ケースやリスク、投資収益の計算を財務部門に依頼したり、IT部門とビジネス部門の仲立ちをするビジネス関係管理責任者のような新たな役職を設置したりする必要性にも言及した。
(Denise Dubie/Network World 米国版)
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