【 ここから本文 】

オープンソース

ソーシャルブックマークに登録 : Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマークに登録 del.icio.usに登録 newsing it!に登録 Buzzurlにブックマーク livedoorクリップに登録 Slashdotにタレコむ イザ!ブックマークに登録 Twitterでつぶやく
print 印刷用ページの表示


オープンソース

[米国] 【EclipseCon 2008】
「Eclipseは機能の“スリム化”が必要」――TPTPプロジェクトのリーダーが指摘

次期Eclipse 4.0の登場を控え、現時点での課題を洗い出し

(2008年03月24日)

 統合開発環境(IDE)の「Eclipse」が、今後も大きな価値を提供し続けるには、肥大化した機能をそぎ落とす必要がある──。3月20日に米国カリフォルニア州サンタクララで開催された「EclipseCon 2008」(3月17日〜20日開催)のパネル・ディスカッションにおいて、Eclipseプロジェクトのリーダーの1人がそう語った。

 Eclipse Test & Performance Tools Platform(TPTP)プロジェクトのリーダーを務める米国OC Systemsのオリバー・コール(Oliver Cole)氏は、Eclipseは2年後にどのようになっているかという質問に答えた際、冒頭のような見通しを示した。同氏は、今のEclipseは肥大化して扱いにくいIDEだと指摘したうえで、次のように述べた。

 「Eclipseを使っていて困るのは、欲しい機能がなかなか見つからないことだ。したがって今後は、価値の高い部分がコンパクトにまとめられたものが求められるようになるだろう。価値の高い部分がどんどん継ぎ足されていくと、かえって価値が落ちてしまう。だが、将来のEclipseがどんな姿になるのかは予測がつかない」

 Eclipseの次期メジャー・バージョン「Eclipse 4.0(e4)」は2年後に登場する見通しだ。Cole氏は、e4の段階で機能削減が大幅に進むことはないだろうと語った。

 ただし、パネル・ディスカッションの参加者が皆Cole氏の見解に賛同したわけではない。Eclipse Tools Projectのリーダーを務める米国IBMのジョン・ドゥイモビッチ(John Duimovich)氏は、「機能が絞り込まれることになるかはわからない」とコメントしている。

 また、パネル・ディスカッションでは、Eclipseの商用利用が拡大し、非IT人材のプロジェクト参加も増加するとの見通しも示された。このほか、スクリプティングとC言語の分野の分岐や、企業界からの貢献の拡大も予測された。

 Eclipseエグゼクティブ・ディレクターのマイク・ミリンコビッチ(Mike Milinkovich)氏は、「Eclipseは、組み込みやモバイルの世界にますます浸透している」と語った。

 一方、EclipseConと同時開催されたイベント「OSGi Dev.Con」ではこの日、米国Paremusの幹部が、SOAなどの枠組みで分散アプリケーションを展開するためのオープンソース・プロジェクト「Newton」の取り組みを説明した。

 Newtonフレームワークは、OSGiとSCA(Service Component Architecture)の2つのモデルをベースにしている。「おおむねOSGiベースだが、グローバル構造を記述する際はSCA(Service Component Architecture)を使用する。大きなメリットは、1つの記述に基づいて、分散アプリケーションのライフサイクル全体を管理できることだ」と、Paremusのディベロッパー・アーキテクト、ロバート・ダン(Robert Dunne)氏は述べた。

 ちなみに、Newtonの最新バージョン「1.2」は2週間前にリリースされた。新版では、「Spring Dynamic Modules for OSGi」をフルサポートし、OSGiモジュールをSpringのプログラミング・モデルを使って作成できるようになった。また、Springの動的依存機能を利用したプログラミングも可能になった。Dunne氏によると、プログラムのサービスが変更された場合、OSGiはそれに対応できるが、従来Springでは対応できなかったという。

 Paremusは、Newtonの商用版「Infiniflow」も提供している。Infiniflowでは管理ツールやGUIがより充実している。

(Paul Krill/InfoWorld米国版)




関連記事

▲ページの先頭へ戻る


ホワイトペーパー

「Borland SilkPerformer」(ボーランド)

予想外のアクセス集中によるシステム・ダウンをどう防ぐか?

期間限定の月額ライセンスで低コストを実現した負荷テスト・ツール

「Borland StarTeam」(ボーランド)

増えてきた遠隔地との共同開発だが、課題は山積。どう解決するか?

今、構成・変更管理ツールが注目されている理由


Weekly Ranking

集計期間:11/16〜11/22


連載

【連載】エンタープライズ・オープンソース[ベスト・セレクション]

エンタープライズ・オープンソース[ベスト・セレクション](全8回)

業務アプリ、ネットワーク、セキュリティ……分野ごとの“雄”を一挙紹介

第1回:業務アプリケーション
第2回:ネットワーク
第3回:プラットフォーム/ミドルウェア
第4回:セキュリティ
第5回:モニタリング
第6回:ストレージ管理
第7回:開発言語
第8回:開発ツール

スペシャル・フォーカス

オープンソースが「開発系」で強い理由

開発者とOSSの良好な関係を生むエコシステム

オープンソース非採用の理由、英国の場合は「顧客からの要請」と「ライセンス上の制約」

ソフト開発会社の多くはオープンソースを支持

レッドハットとノベル、企業向けLinuxのアップデート版をそれぞれ発表

いずれも次期メジャー・リリースまでの「つなぎ的」製品として各種機能を拡充

サン、Solarisのオープンソース版「OpenSolaris 2008.05」を正式リリース

オープンソース・プロジェクト開始から3年、初の非開発者向け

【Gartner調査】2010年にはSaaSプロバイダーの90%がOSSを利用

ソフトウェアの調達コスト引き下げがねらい

サン、買収後初のアップグレード版「MySQL 5.1」をリリースへ

パーティショニング/イベント・スケジューリング機能などを強化

Videoインタビュー

リーナス・トーバルス氏が語る「Linuxの魅力、Vistaの弱点」

リーナス・トーバルス氏が語る「Linuxの魅力、Vistaの弱点」

Linuxの生みの親がVistaについて忌憚なく言及

キーパーソン

GPLv3は企業ユーザーへの「招待状」――FSF代表ストールマン氏が強調

「プロプライエタリ製品はビジネスの革新を妨げる!」

「ベンダー・ロックインを回避し、公平な競争社会を」

IPA OSSセンター長の田代氏が強調

「FLOSSのインパクトに今から備えよ」

LinuxWorldでグーグルのスタイン氏が熱弁

Wikipediaの創始者が語る検索エンジンの理想像

「ユーザーは検索エンジンのアルゴリズムを知る権利がある」

「OSSコミュニティの仕事はソフトだけでは終わらない」

“コモンズ”のレッシグ氏がLinuxイベントで強調


OSS業務アプリケーション

オープンソースVoIP「Asterisk」エンタープライズ展開の現実味

大規模企業はOSSのメリットを電話においても享受できるか

フリーソフト/オープンソース・グループウェアという「選択肢」

メリットは価格の安さとカスタマイズの自由度の高さ

「オープンソース業務アプリケーション」の時代

エンタープライズ・レベルの注目ソフトを12分野で一挙紹介

キャッチアップ

AT&T、「Android」への支持を表明

「グーグル製品以外のアプリも提供できる保証が得られたため」と同社

Linuxコードのコントリビューター、今では大半が企業勤務者

カーネルへの貢献はRed Hat、Novell、IBMの3社で全体の28.4%

マイクロソフトの「情報公開」にオープンソース・コミュニティから失望の声

「相互運用性原則はお題目にすぎない」

レッドハットとノベル、Linuxを標的にした特許侵害訴訟に直面

Linuxにかかわる初の特許侵害訴訟、ノベルは訴訟却下の申し立てを検討

「GPLv3」の最終ドラフトが公開――正式版リリースは6月29日

マイクロソフトのLinux特許問題にも対応

「オープンソース・ソフトのセキュリティ・バグは1,000行に1件」

国土安全保障省の外郭団体が明らかに

非営利団体のOSA、オープンソース・ソフトの相互運用に向けて本格始動

今後の活動内容と新プロジェクトもあわせて発表


Computerworld Global
米国
英国
中国
ドイツ
オーストラリア
シンガポール
その他の国