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[米国]
シトリックス、マルチベンダー仮想化環境の構築・管理ツール「Project Kensho」を発表
OVFに準拠し、XenServer、Hyper-V、VMware ESXの混在を可能に
(2008年07月16日)
米国Citrix Systemsは7月15日、異種混在型の仮想化環境の構築・管理を行うためのツールセット「Project Kensho」(開発コード名)を発表した。同ツールセットにより、ユーザー企業は、「Citrix XenServer」「Microsoft Hyper-V」「VMware ESX」の各仮想化プラットフォームが混在する環境において移動可能なアプリケーションのワークロードを作成し、実行することが可能になる。
| Citrix XenServerの管理コンソール。Citrixは今後、XenServerやVMware、Hyper-Vが混在する仮想化環境が一般化すると考えている |
Citrixによると、Project Kenshoの技術プレビューは第3四半期中にダウンロード提供される見通しだ。同社は次のように説明している。「このツールセットにより、異種プラットフォーム間の相互運用性に関する各種の問題を解消でき、また仮想マシンだけでなくアプリケーションの自動プロビジョニングも可能になる」。ただし、同社はSun Microsystems、Oracle、Red Hatなど、そのほかのベンダーが提供する仮想化プラットフォームについては言及していない。
Project Kenshoがベースとしているのは、仮想化環境の新しい標準仕様として提案されているOVF(Open Virtual Machine Format)フォーマットだ。OVFはもともと、VMwareと、Citrixに買収される前のXenSourceが共同で開発したもので、その後、Microsoft、IBM、Hewlett-Packard(HP)、Dellが参加して草案が策定され、2007年9月に標準化団体のDMTF(Distributed Management Task Force)に提出されている。
近年、仮想化技術はメインストリームのテクノロジーとして定着つつあり、課題とされていた異種混在環境における管理の簡素化が重要度を増している。「当社の顧客の話を聞いてみると、どの大手顧客もベンダー1社の製品に限定されたくないとの思いで一致しているようだ」と、Citrixの仮想化/管理部門CTO(最高技術責任者)、サイモン・クロスビー(Simon Crosby)氏は語っている。
なお、Citrixによると、Project Kenshoの導入により、Microsoftの仮想化管理ソフトウェア「System Center Virtual Machine Manager」を用いてXenServerを管理できるようになるという。
米国の市場調査会社IDCで欧州システム・インフラストラクチャ・ソリューションズ・グループのプログラム・ディレクターを務めるナサニエル・マルティネス(Nathaniel Martinez)氏は、Project Kenshoについて、「これにより、ユーザー企業側での自由度が増すことになるだろう」と見ている。同氏はCrosby氏の意見に同調し、「大半の企業はいずれ複数の仮想化プラットフォームを混在させて使うようになるだろう」と指摘している。
ただし、Martinez氏は、仮想化製品ベンダー各社のライセンスが煩雑すぎるものにならないか、また信頼性、可用性、セキュリティの点で各社が同一の機能を配備できるかについては現在のところ疑念を持っている。
(Mikael Ricknas/IDG News Serviceストックホルム支局)
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