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[米国]
ヤフー、ソーシャル・プラットフォーム「Y!OS」を公開
Yahoo!の既存サービスを活用したアプリケーション開発が可能に
(2008年10月30日)
米国Yahoo!は10月28日、データとツールを開放して開発者が自由にカスタム・アプリケーションを開発できるようにする「Yahoo! Open Strategy(Y!OS)1.0」プラットフォームを公開した。
| 「Yahoo! Open Strategy(Y!OS)1.0」の公開を告知する米国Yahoo!の開発者向けWebサイト |
同社でY!OS戦略担当のシニア・バイスプレジデントを務めるジェイ・ロシター(Jay Rossiter)氏は、「同じ写真にコメントした人との偶然の出会いから、親しい友人との深いつながりまで、Yahoo!上の数億のつながりを基にソーシャル・プラットフォームを展開していく。メールやメッセンジャー、Flickerなど、Yahoo!の既存サービスを使ってソーシャル・コネクションをもっと積極的に活用できるようにする」と同社公式ブログに記した。
「Yahoo!サービスのソーシャル・コネクションを活用できれば、ユニークなアプリケーションが生まれやすくなる」とロシター氏。その例としては、Yahoo! Moviesに評価を入れたり、Yahoo! Buzzに記事を投稿したりといったYahoo!上での友人の行動を把握できるようなアプリケーションがあるという。
「Yahoo!のプラットフォーム上で、開発者がユーザーの行動を一元的に扱えるようにする。もちろん、ユーザーの許可を得たうえでのことだ。ブログや写真を公開しているユーザーにとっては、より多くのビジターに見てもらえるというメリットがある」(ロシター氏)
加えて、ユーザーはYahoo!のアドレスブックをオンライン・ショップに提供することで、友人にプレゼントを送ったり、バースデー・カードを届けたい日が近づいたらリマインダーを受信したりといったことが容易に行えるようになる。「われわれは、入力された個人データはあくまでもユーザー当人のものだという考えの下に、Yahoo!の各種サービスを構築してきた。データの所有者はユーザーであり、だれかに与えたり、どこかに持っていったりすることもユーザーの自由だ」(同氏)
Yahoo!は、My YahooやYahoo Mailといった一部のサービスに加え、フロント・ページについてもサードパーティ・アプリケーションでカスタマイズできるようにする計画だという。
業界筋では、Y!OS戦略は失ったユーザーを取り戻し、米国Microsoftによる買収騒動で受けた痛手から回復するためのカギになると見ている。Webテクノロジーを取り扱っているブログ「Read Write Web」の執筆者の1人であるリック・トゥロッチ(Rick Turoczy)氏は、Yahoo!を開発者に開放するのは、今や「Webの保守派」となった同社の生き残りをかけた決断だろうと指摘する。
トゥロッチ氏は、「Web 2.0のベンチャー企業は、API(Application Program Interface)を公開し、研究開発をアウトソーシングすることで成長してきた。Yahoo!が、これと同じ戦略で成長しようとしていることは明らかだ。Yahoo!の中核機能を社外のさまざまなデータソースと混ぜ合わせれば、非常におもしろいことになるだろう」と、Y!OSに期待を寄せる。ただし、「Yahoo!がインターネット上の有力サイトとして生き残っていけるほど、ユーザーにとって魅力的かどうかはまだわからない」と同氏は付け加えた。
(Heather Havenstein/Computerworld米国版)
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