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[国内]
エンバカデロ、ソフトウェア開発を取り巻く環境変化への対応姿勢をアピール

開発者向けコンファレンスを開催、新サービスや次期Delphiの拡張計画を紹介

(2009年07月06日)

 ソフトウェア/データベース開発ツール・ベンダーのエンバカデロ・テクノロジーズは7月2日、ソフトウェア/データベース開発者向けコンファレンス「エンバカデロ・デベロッパーキャンプ」を開催した。13回目となる今回は、IDGジャパン主催の「OpenSource World」併催イベントとして行われた。

エンバカデロ日本法人代表(カントリーマネージャー)の藤井等氏は、「ソフトウェア開発は創造的な仕事。われわれは効率的で開発者の思考を妨げない開発ツールの提供を通じ、“開発者の創造性”を支援したい」とあいさつした。また、「クラウドに代表されるように、ソフトウェアの開発や実行を取り巻く環境は大きく変化している」とも指摘

 米国Embarcadero Technologiesは2008年7月、米国Borlandの開発ツール部門子会社であったCodeGearを買収、合併した。現在のエンバカデロは、「Delphi」「C++Bulder」「JBuilder」といったソフトウェア開発ツール群を擁するCodeGearブランドと、「ER/Studio」「DB Optimizer」などのデータベースツール群を擁するDatabaseGearブランドの2つを主軸として製品を展開している。

 コンファレンスのオープニング・セッションでは、同社が今年2月に発表した開発ツール群のオンデマンド提供サービス「Embarcadero All-Access」や、ネイティブ・プラットフォームの拡張計画が進むDelphiの将来像などが紹介された。

開発ツールのオンデマンド提供サービス

 Embarcadero All-Accessは、エンバカデロが提供するほぼすべての開発ツール(19製品)をオンデマンドで提供するサービスである。年次更新のメンバーシップ・サービスとして提供され、開発するアプリケーションの規模や形態、またツールの利用形態(ライセンス数)に基づいて柔軟に選択できる仕組みだ。

All-Accessの概要(発表資料より)。「C++からSQL、PHPまで、1つのパスで非常に幅広い言語をカバーできるというのもAll-Accessの特徴」(ラスリー氏)

 コンファレンスで登壇した米国エンバカデロのAll-Access製品管理ディレクター、Philip Rathle(フィリップ・ラスリー)氏は、まず現状のアプリケーション開発における開発ツールの課題を次のように説明した。「ソフトウェア開発においては、設計、ビルド、実行(チューニング)の各段階に対応した多数のツールが必要だ。だが、各段階で必要なツールを買いそろえていくと非常に高額になる。さらに、調達申請、ライセンス管理、バージョン・メンテナンスといったツールの管理にかかわる作業にも課題が多い」(ラスリー氏)。

 こうした課題を解決するため、All-Accessでは1つのパスですべてのツールを利用できるようになっている。開発者は軽量なクライアント・ツールをインストールしておけば、必要に応じて開発ツールを入手、インストールできる。また、ライセンスは管理サーバで集中管理することが可能だ。「開発者にとってはツールを探す無駄な時間の削減に、また管理者にとってはTCO削減につながる」(ラスリー氏)。

 なお、All-AccessではUSBメモリにインストールされた開発ツールを利用できる「InstantOn」機能も用意されている。ライセンスをサーバで集中管理しているため、「開発者はどんなマシンでもツールを実行可能」(ラスリー氏)で、All-Accessで提供されるツールの約70%がこの機能に対応済みだという。

Delphiはネイティブ・プラットフォーム拡張へ

 続いて、エンバカデロ日本法人代表の藤井等氏が、Delphiの今後の方向性について説明を行った。

 そのうえで、1つ目の計画として、藤井氏は「ネイティブ・プラットフォームの拡張」を挙げた。エンバカデロでは、従来の32ビットWindowsだけでなく、64ビットWindows、Mac OS X、LinuxにもDelphiをネイティブ対応させるためのプロジェクトが進行中だという。加えて、将来的には、モバイル端末やクラウド環境といった、PC以外のコンピューティング環境も含む幅広いプラットフォームに展開していく方針だという。

 またもう1つ、現在進行中のプロジェクトとして「ナチュラル・インプット・サポート」が紹介された。これは、最近のPCで搭載が進んでいるタッチスクリーンや加速度センサ、カメラ、GPSなどを利用したアプリケーション開発をサポートするものだ。Delphiで開発されたものであれば、レガシーなアプリケーションでも最新のインタフェースに対応させることが可能になるという。

 「Delphiならば、過去のコード資産をそのまま、ナチュラル・インプット、あるいはWindows 7やMac OS、Linuxといった新しいテクノロジーに対応させることができる。われわれはDelphiを、既存のコードを新しいコンピューティング環境に対応させていく『懸け橋』として位置づけている」(藤井氏)

セッション後半で行われたパネルディスカッションでは、「開発者にとって『開発生産性』とは何か?」をテーマに議論が交わされた。左から、コモンズ・メディア代表取締役の星暁男氏、フルネス代表取締役兼CEOの古川正寿氏、“Rubyの生みの親”であるネットワーク応用通信研究所フェローのまつもと ゆきひろ氏

(Computerworld.jp)






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