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[米国]
オラクル、ピープルソフト製品の新版をリリース
(2005年10月06日)
米国オラクルは10月5日、買収したピープルソフトの「PeopleSoft Enterprise」ラインの主要スイート3種類「Finantial Management」、「Supplier Relationship Management (SRM)」、「Supply Chain Management (SCM)」のバージョン8.9の提供開始を発表した。
オラクルの「Project Fusion」では、旧JDエドワーズとピープルソフトの全エンタープライズ・ソフトウェアとオラクルのeビジネス・スイートを、単一のコア・ベースに移行することになっているが、今回のPeopleSoft Enterpriseのバージョン8.9にはオラクルの技術はほとんど反映されていないようだ。
「このアップデートは買収前から作業が進められていたものだ」とオラクルのサプライ・チェーン・アプリケーション製品戦略担当副社長、ジョン・ウェブ氏は語っている。オラクルの財務アプリケーション製品戦略担当副社長のリッチ・ロジャーズ氏も、まだ独立した会社だったピープルソフトが20カ月前にバージョン8.8をリリースした時点ですでに、バージョン8.9の作業は始まっていたと述べている。
米国IDCのアナリスト、ロブ・パーカー氏は、8.9にわずかにオラクルの「指紋」が見られるとすればサプライ・チェーン管理 (SCM)の分野だ、と指摘している。
パーカー氏によると、オラクルは現在所有している膨大な数のサプライ・チェーン製品を整理して、同社の各製品ラインのニッチ市場に対応付けようとしている。ユーザーが今後予期できるのは、オラクルの高度なサプライ・チェーン・プランニング技術がJDエドワーズのネットワーク・コラボレーション・ツールと結合され、ピープルソフトの製品が卸売販売向けとして位置づけられることだという。
「ピープルソフトは優れた注文管理とサプライヤー関係管理のシステムを持っている。それらは卸売販売にとって重要である。これは頭のいい位置づけだ」(パーカー氏)
PeopleSoft Enterprise Supply Chain Management (SCM)バージョン8.9の新しい卸売販売機能には、利益率をその場で調整できる利益率基準操作機能と対面販売が含まれる。後者は、業界向け店舗を構えて店頭販売を行なっている卸売業者をターゲットにしたものだ。「基本的に、新しいビジネス・プロセスは完全に対面販売システムを中心にして設計した」とウェブ氏は述べている。
注文管理の分野では、ピープルソフトは「サプライ・ペギング」機能を投入した。これは、買い手の購入注文を売手の販売注文と対応付けて、注文管理、在庫からフルフィルメントまでの全システムをアップデートする機能である。
また、各店舗の在校状況に応じて出荷や物流の手配を行なう能力をサプライヤーに与えるため、ベンダーが管理する在庫モジュールが追加された。
PeopleSoft Enterprise Finantial Managementスイートも、新しいグローバル・コンプライアンス要件とベスト・プラクティスに対応してアップグレードされ、キャッシュフロー報告書作成、非金融資産会計のための減損検査などの、会計基準に基づいた処理が自動化された。
オラクルのロジャーズ氏は、米国企業改革法(Sarbanes-Oxley Act:SOX法)や世界の企業コンプライアンス(法令遵守)をめぐる問題が、ERPソフトウェアに求められる要件と、財務の専門家による利用方法を変化させつつあると語っている。「財務部門は、財務報告類を作成するだけでなく、組織への付加価値を価値を高めるために、ビジネス部門の各所にスタッフを配置するようになりつつある」と同氏は語っている。
(InfoWorld (US online))

