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[米国]
IBM、DB2次期バージョンでネーティブXML格納サポート
(2005年11月22日)
米国IBMは先週、主力データベース製品「DB2」の次期アップデート版の公開ベータ版第一弾をリリースした。この新版(開発コード名:Viper)は、構造化されていないXML(eXtensible Markup Language)形式のデータを、リレーショナル・データとは別に、ネーティブに格納する機能を備える。
Viper版DB2のリリースは来年半ばの予定だ、とIBMのデータベース・マーケティング担当ディレクター、バーニー・スパング氏は語った。同氏によると、Viperではマルチメディア・ファイル、Excelスプレッドシート、Wordドキュメントなどの非構造化データを1つのXMLリポジトリに格納することができ、そのリポジトリは、同一のDB2エンジンの管理下で、IBMのリレーショナル・データのリポジトリと並列して運用される。
リレーショナル・データベースでXMLデータを取り扱う場合には、1つのファイル全体をリレーショナル・インデックスを付けない1つのオブジェクトとして保存するか、ファイルを寸断して複数のリレーショナル・データ・セルに非構造化情報を収めるか、のどちらかの方法を取っているのが普通だ。
米国フォレスター・リサーチのアナリスト、ノエル・ユハンナ氏は、「ネーティブXML機能を提供することは、データアクセスのパフォーマンスを向上させる上できわめて重要だ。その提供をめぐって、抜きつ抜かれつの競争が大手ベンダーの間で繰り広げられそうだ」と語っている。
また、Viper版DB2では、標準的なSQLのほかに「XQuery」もXMLデータの処理のためにサポートする。さらに、DB2として初めて、同リリースでは、3種類の異なるパーティション方式(レンジ・パーティショニング、多元クラスタリング、ハッシング)をサポートする。これはIBMのオラクルへの対抗上で役立つと期待されている。オラクルによると、同社の「Oracle 10g」では、情報へのアクセスの高速化のために、6種類のデータテーブル・パーティション方式を提供している。
オラクル幹部によると、同社ではXML格納オプションを5年前から提供しているほか、今年7月には、Oracle 10gデータベースのユーザーがXQueryマークアップ言語を使ってXMLファイルの検索をネーティブに行えるようにしている。IBMのネーティブXML格納機能は、オラクル製品にないような「付加価値は何も提供しない」と、オラクルのXML技術マネジャー、マーク・ドレーク氏は評している。
米国最大のオンライン決済サービス・プロバイダーであるチェックフリー(ジョージア州ノークロス)では現在、DB2を使って数TB(テラバイト)以上の情報が収められたデータベース群を運用している。チェックフリーの技術開発担当ディレクター、ロバート・カテロール氏は、同社ではサービス指向アーキテクチャ(SOA)やWebサービスに関心があるので、ViperのXML格納機能は有用なはずだ、と語っている。「現在は、XMLドキュメントをその形式のままデータベースに格納してはいないが、その理由の一つは、それを同じデータベース上で行えるようにするための魅力的な手段がないことだった」
なお、フォレスターのユハンナ氏は、大多数の企業ではすでに、非構造化データまたはXMLフォーマットのデータの量が、構造化されたリレーショナル・データの量を上回っており、より速いペースで増加していると推計されるものの、主流のデータ・フォーマットとしてXMLがSQLに取って代わるとは予想できないと語っている。
(Originally reported by Eric Lai, Computerworld 11/21/2005)
(Computerworld (US))

