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[米国]
.NETフレームワークのオープンソース版「Mono 1.0」の試用版が公開
(2004年05月07日)
予定よりも大幅に遅れたが、.NET Frameworkのオープンソース実装版「Mono 1.0」のパブリック・ベータ第1版が2004年5月4日に公開され、完成版も6月末までにリリースされる見通しになった。Mono 1.0ベータ第1版は、MonoプロジェクトのWebサイト(http://www.go-mono.com/)からダウンロードできる。
「Mono 1.0リリースに関して、私たちはほぼ、完成に紙一重の段階に達した。ゴールは、それをユーザーの手に渡すことだ。ユーザーと言ったのは、必ずしもエンドユーザーではなくて、同技術を使用したがる開発者だ」と、ノベルのMonoプロジェクト・マネジャー、エリック・ダスク氏は述べた。
ベータ版では、マイクロソフトの.NETプラットフォームに取って代われるように設計された一連のオープンソースのソフトウェア・コンポーネントを一つにパッケージ化している。そうしたコンポーネントには、.NETアプリケーションのためのランタイム環境、統合開発環境、C#開発言語用のコンパイラが含まれる。
Monoは、LinuxユーザーがソフトウェアをリンコパイルせずにMicrosoft ASP.NetおよびWebサービスを実行できるようにする、とダスク氏。たとえば、ドイツ第3の都市であるミュンヘン市では、Windows上でASP.Net管理アプリケーションを実行していた300台のサーバをLinux OSに移行するためにMonoを利用するという。同市は現在、約1万4000台のコンピュータのネットワークすべてをLinuxに移行するプロセスの途上にある。
また、Monoベータ第1版は、LinuxだけでなくWindows、Mac OS、NetWare上でも実行でき、6月1日に公開予定のベータ第2版では、さらに他のOSのサポートが追加される、とダスク氏は述べた。 Monoの完成版は6月末にリリースされる予定であり、ノベルは同ソフトウェアを、10月に投入を予定しているSuSE Linux Desktopディストリビューションの次期リリースに組み込む計画だ。ダスク氏によると、それは数カ月内に投入するSuSE Linux Enterprise Server 9.0ではなく、その次のリリースのSuSE Linux Enterprise Serverだという。
Monoプロジェクトは、.NET Frameworkのランタイム環境をLinux、Mac OS X、Windows、UNIXを含むさまざまなOSに対応させ、OSに依存しないMicrosoft .NETアプリケーションをすばやく構築可能なオープンソースのツールのセットを提供することなどを目指し、2001年7月にオープンソース・ソフトウェア・メーカーの米ジミアンが先頭に立って開始されたものであり、多数の開発者が有志で参加してきた。
Mono 1.0ベータ第1版は、MonoプロジェクトのWebサイトで5月5日早朝から提供され始めた、とダスク氏は述べている。
昨年(2003年)夏にノベルがジミアンを買収し、Monoプロジェクトの先導役も同社に引き継がれた。その段階では、ノベルは2003年末までにMonoがリリースされる見通しだとしていた。ダスク氏はリリース時期が遅れた要因として、Global Assembly Cacheと呼ばれる.NETランタイム環境のコンポーネントの移植に手間取ったことや、アップルコンピュータやサン・マイクロシステムズのハードウェアへのMono移植を決めたことを挙げ、「12月末の段階のものをリリースすることには抵抗があり、さらにテストを重ね、より安定し、より完成したものを提供したかった」と述べている。
(IDG News Service)

