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セールスフォース、「オンデマンド・プラットフォーム・ベンダー」へのシフトアップを宣言
Special Report01 Dreamforce '05 カンファレンス・リポート
(2005年09月11日)
2005年9月11日〜14日(米国時間)の4日間、米国カリフォルニア州サンフランシスコのモスコーニ・コンベンション・センターで、米国セールスフォース・ドットコムの年次ユーザー/ディベロッパー・カンファレンス「Dreamforce '05」が開催された。今回は、会期中に米国オラクルがセールスフォースの好敵手であるCRMパッケージ・ベンダー、米国シーベル・システムズを買収するというニュースも入り、例年以上の熱気に包まれたなか、新しいブランディングとそれを構成するプラットフォーム、サービスが発表された。以下、同カンファレンスの模様をお伝えする。
今林敏子
Computerworld編集部
今年で3回目となるDreamforceは、参加者数を昨年の2,000名に対して3,500名に増やしたのに加え、会場をヒルトン・ホテルからモスコーニ・センターに移し、より規模を拡大している。同会場では、100を超える同社製品や関連製品に関する技術解説が行われるテクニカル・セッション、実機を用いてプログラミングを学ぶハンズオン・ラボが実施されたほか、同社やパートナー企業によるアプリケーション/サービス/機器のデモンストレーションや展示も行われた。
Dreamforceでは毎回、セールスフォースのSFA/CRMアプリケーション「Salesforce.com」の新版が発表される。現バージョンの「Summer '05」では、オンデマンド・プラットフォーム「Multiforce」によって、1つのプラットフォーム上でCRMを含めた各種の業務アプリケーションをオンデマンドで利用できる環境が実現された。では、次のバージョンである「Winter '06」には、どんな機能が追加されるのか、また、セールスフォースのどのような戦略が込められているのか。朝早くから会場に詰めかけた参加者からは、セールスフォースに向けられた期待が伝わってきた。
オラクルとイーベイの買収はオンデマンド・ビジネス躍進の証
| 写真1:「ソフトウェアの時代は終わった」と意気軒昂に語る米国セールスフォース・ドットコムの会長兼CEO(最高経営責任者)、マーク・ベニオフ氏 |
9月12日のオープニングの基調講演に登壇したのは、米国セールスフォース・ドットコムの会長兼CEO(最高経営責任者)、マーク・ベニオフ氏である(写真1)。くしくも、同日朝、米国オラクルがCRMパッケージ・ベンダー大手の米国シーベル・システムズを約58億ドルで買収することを発表しており、ベニオフ氏がこのビッグ・ニュースにどんなコメントをするのか注目が集まっていた。
ベニオフ氏は、開口一番、オラクルの買収に触れ、「オラクルによるシーベルの買収は、ソフトウェア・ビジネスの終焉という、業界変革の時が到来したことを示している。ソフトウェア・ベンダーは競争力が落ちており、吸収合併によって淘汰が進んでいる。これから、オンデマンド・サービスはさらに上のレベルに到達することになるだろう」と、オンデマンド・サービスの将来が明るいことをアピールした。
さらに、ベニオフ氏は、同日に発表された米国イーベイによるルクセンブルクのスカイプ・テクノロジーズの買収も引き合いに出し、インターネットを基盤としたオンデマンド・ビジネスがいっそう可能性を広げつつあることを強調した。
続いて、ベニオフ氏は、同社が提供するサービスの成長過程を6段階に分け、レベルが上がることに機能が拡張されていると説明した(表1)。このうち、レベル6として紹介された「the Appexchange」はオンデマンドでアプリケーションの売買が行える場を提供するプラットフォームで、今回の最大の目玉とも言うべき発表である。
| 表1:セールスフォースが提供する6レベルのオンデマンド・サービス |
ベニオフ氏は、「オンデマンド・プラットフォームを実現したレベル5の次に何が来るかと考えたとき、企業アプリケーション版のe-BayやiTunes Music Storeがあって、そこでユーザーがアプリケーションの共有や売買を行い、さらに、それをわれわれのプラットフォームで稼働させることができたらどうだろうと思いついたことから、the Appexchangeは生まれた」と語った。

