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【インタビュー】
米国セールスフォースのデビッド・ブルックス氏、「AppExchangeによって、アプリケーションの開発から提供までのすべてがオンデマンドでそろうようになる」
(2006年01月25日)
セールスフォース・ドットコムは今年1月25日、同社のCRMアプリケーション「Salesforce」の最新リリース「Winter '06」とオンデマンド・アプリケーション・プラットフォーム「AppExchange」を国内で正式に発表した。同社製アプリケーションに加え、他社製/カスタム・アプリケーションのオンデマンド利用も可能にするAppExchangeは、昨年の米国での発表時から国内でも注目を浴びていた製品である。編集部では、発表会に伴い来日した米国セールスフォース・ドットコムのAppExchange製品担当ディレクター、デビッド・ブルックス氏に、同製品の詳細を聞いた。
| 米国セールスフォース・ドットコムAppExchange製品担当ディレクターのデビッド・ブルックス氏 |
──セールスフォースは創業以来、オンデマンド・アプリケーションという分野の裾野を広げ、新しいリリース/サービスに応じたブランディングを行ってきた。現在位置を簡単に説明してほしい。
ブルックス氏:今回のリリースで、CEOのマーク・ベニオフが以前より暖めてきたAppExchangeの構想が具現化された。既存のサービスはすべて、このAppExchangeを基盤に持つことになり、その結果、ラインアップもシンプルになった。オンデマンドCRMアプリケーションの「Salesforce」、オンデマンド・アプリケーション・プラットフォームの「AppExchange」、コンサルティング/トレーニング/サポート・サービスの「Supportforce」の3ブランドである。プラットフォーム、カスタマイズ・アプリケーションなどSalesforce以外のアプリケーションは、すべてAppExchangeブランドに統一されている。
──AppExchangeのコンセプトを「ビジネスウェブ」という言葉で表しているが、これはどういうものなのか。
ブルックス氏:高度なセキュリティと拡張性を備えたWebアプリケーションを開発し、サービスとして提供するのに必要なものが、すべてオンデマンドでそろうようになる──これがビジネスウェブの世界観である。AppExchangeは、このビジネスウェブを基盤として支えるアプリケーション・プラットフォームとしての役割を担うことになる。
──実際にAppExchangeを利用する際は、どのような感じになるのかを教えてほしい。
ブルックス氏:アプリケーションを利用する場合は、AppExchangeのWebサイトにアクセスし、必要とするアプリケーションのボタンをクリックするだけでダウンロードが行われ、Salesforce上で使えるようになる。ダウンロードの前に試用することも可能だ。
一方、アプリケーションを登録する場合は、「パッケージ作成→登録→検査→承認→公開」という6つのステップを踏む必要がある。これらのステップのうち、検査と承認はセールスフォースによって行われる。つまり、当社の検査をパスしないと、アプリケーションを公開することができないというわけだ。この検査は今のところ2人のエンジニアによって行われており、平均して4営業日で完了している。
──現在、セールスフォースが用意したAppExchangeアプリケーションは無償で提供されており、他のベンダーやユーザーも、有償でAppExchangeアプリケーションを提供することができる。これを利用して、すでに収益を上げている企業も出てきているのか。
ブルックス氏:現時点で、収益を上げつつあるベンダーはおよそ20社だ。それらのうち、AppExchange上でダウンロード数トップのプロジェクト管理アプリケーション「DreamTeam」の開発元であるドリームファクトリーは100社以上の企業から引き合いを受けている。
──AppExchangeの今後のサービス拡充予定について教えてほしい。
ブルックス氏:現在、2つの分野において拡充の準備を進めている。1つは開発プラットフォームの強化であり、利用可能なコンポーネントをもっと増やす予定だ。例えば、AppExchangeアプリケーションにワークフロー機能を実装したいが、それがAppExchangeでサポートされていなかったとしよう。すると、その企業あるいはベンダーは、ワークフローのコンポーネントを自社で開発しなくてはならない。次期リリースでは新たなコンポーネントが追加されることになる。
2つ目はベンダー・サポートの強化で、まず、ライセンシング・サービスを整備する。今のところ、AppExchangeでアプリケーションを公開する企業は、ライセンス料を支払わないで使い続けようとするユーザーに対してサービスを停止することができずに、セールスフォースが対応している状態なので、これを企業自身がサービスを停止できるようにする機能を追加する。また、AppExchangeアプリケーションのアップデートについても見直しを図りたい。セールスフォースのアプリケーションのアップデート・サイクルは約半年で、当社の約35万のユーザーには皆、一斉のタイミングで新しいリリースを利用してもらっている。だから、当社製ではないAppExchangeアプリケーションも、AppExchangeと同じサイクルでアップデートされるのが望ましく、当社側でアプリケーションが適切にアップデートされたかどうかをチェックする仕組みを用意する必要があるのだ。
(今林敏子/Computerworld)
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