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[米国]
Linux開発者のトーバルズ氏、GPLv3ドラフトのDRM条項に反対を表明

(2006年01月26日)

 多くのオープンソース・プロジェクトに採用されているソフトウェア・ライセンス規約「GPL(GNU General Public License)」の新バージョン「GPLv3」のドラフトに盛り込まれているデジタル著作権管理(DRM)条項について、Linuxカーネル開発者のリーナス・トーバルズ氏が反対の意向を表明した。

 同氏は1月25日夜(米国時間)に発信したLinuxカーネル・メーリングリストへの投稿の中で、LinuxカーネルにはGPLv3は採用されないとする見通しを示した。

 GPLv3はGPLの15年ぶりの改訂版であり、ソフトウェア特許やDRMシステムに関連する問題からユーザーと開発者を効果的に保護するとされている。GPLv3のドラフトは1月16日に発表されて以来、関係者の間で概ね好意的に評価されてきたが、トーバルズ氏がDRM条項に反対を表明したことは、ドラフトを作成したフリーソフトウェア・ファウンデーション(FSF)にとって大きな痛手となりそうだ。

 トーバルズ氏は投稿の中で、GPLv3ドラフトのDRM条項は厳しすぎるため、少なくとも現状のままでは、LinuxカーネルでGPLv3が採用されることはないとしている。「例えば、人々に秘密署名鍵の公開を求めるのは正気の沙汰ではない。私ならそんなことに応じることはできない。LinuxカーネルがGPLv3に移行することはないだろう」

 知的財産管理ベンダーのブラック・ダック・ソフトウェアの法務責任者カレン・コペンヘイバー氏は、トーバルズ氏がDRM条項をLinuxの普及の妨げになると考えているのではないかと見る。「リーナスの問題意識はFSFのものとは異なっている。彼はLinuxの商業的な実用性を維持しようとしている」

 GPLv3のDRM条項は、FSFが「デジタル制限管理」ソフトウェアと呼んでいるDRMコピー防止ソフトの使用を禁じている。

 GPLv3ドラフトの著者の1人でFSFのボード・メンバーを務めるエベン・モグレン氏は、この件に関してはまだコメントできないとし、もう少し時間がほしいと語った。「これまでの経験から、メーリングリストへの投稿の内容が、必ずしも投稿者本人の考えをそのまま表しているとは思えない。私自身、トーバルズ氏の真意を理解できかねており、それが今コメントしたくない理由の1つだ」

 モグレン氏は、トーバルズ氏とGPLv3について直接話し合ったことはないと説明しており、FSFがこの件に関してトーバルズ氏と話し合いを持つかどうかについてもコメントを控えている。


(IDG News Service サンフランシスコ支局)






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