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【インタビュー】
IBM首脳が語る「データ管理事業」大幅強化の背景と戦略
10億ドル投資のねらいはソリューション強化にあり
(2006年02月16日)
IBMは米国時間の2月16日、データ管理ソリューションの強化で10億ドルの投資を行う計画を明らかにした。この巨額投資のねらいと戦略について、IBMのソフトウェア事業を統括する上席副社長兼取締役、スティーブ・ミルズ氏に話を聞く。
| 米国IBM ソフトウェア・グループ 上席副社長兼取締役 スティーブ・ミルズ氏 |
──IBMはこれまで、データ管理領域への投資に特に積極的ではなかったように思える。なぜ今回、この領域への巨額の投資に踏み切ったのか。
ミルズ氏:ひと言で言えば、「きわめて大きなビジネス・チャンスがそこにあるから」だ。
誤解を避けるための言っておくが、IBMではこれまでも、データ管理ミドルウェアの強化のために多額の投資を行ってきた。また、それによって、膨大で多種多様な企業データをリアルタイムに処理したり、分析したり、検索したりするための優れた技術/製品を提供してきた。ただ、データ管理を巡る顧客のニーズ/状況をとらえていく過程で、われわれは1つの間違いにも気がついた。それは、データ管理ビジネスの可能性を過小評価していたことだ。言い換えれば、データ管理のビジネス/市場の可能性は、われわれの想像をはるかに超えるものであったというわけだ。
実際、今日の企業の目前には、データ管理を巡るさまざまな問題が横たわっており、彼らの大半が新しいソリューションを求めている。それは当然、IBMにとって大きなビジネス・チャンスであり、このチャンスをつかむためには、他社に先駆けてデータ管理のソリューションと組織の大幅な強化を図らねばならない。それが、データ管理領域における10億ドルの投資と1万人のサービス・スタッフ増員という決断につながったのだ。
──10億ドルという投資で具体的に何が強化されるのか。
ミルズ氏:投資の大部分は、ソリューションの強化に充てられる。これまでの5年間、われわれ(IBMのソフトウェア・グループ)はどちからかと言えば、データ管理技術の蓄積に努めてきた。また、それと並行して、さまざまな企業/政府機関とともに、新しいデータ管理ソリューションの機能を検証し、それらの有効性を確認してきた。なので今後は、そうして完成させたソリューションの再利用性(汎用性)を高めながら技術拡張を行っていく。ちなみに、こうした取り組みの1つの方向性として、われわれは、これまでスーパーコンピュータでしか解決できなかったような膨大なデータ処理/分析処理の問題を、汎用的なシステムとミドルウェアによって解決したいと考えている。
──IBMのソフトウェア・グループとサービス部門が密接に連携することで、ユーザーにはどのようなメリットがもたらされるか。
ミルズ氏:簡単に言えば、より多くの顧客とより多くのITプロジェクトに対して、最適なソリューションが提供できるようになる。我々は今後、実効性が高く、かつ、有効性が実証されたデータ管理のソリューション/ベスト・プラクティスを体系化しながら、その再利用性を高め、さまざまな顧客に提供していきたいと考えている。ソフトウェア・グループとサービス部門の連携強化にって、そうしたビジネス展開が図りやすくなるのだ。
──2007年には、こうしたIBMの取り組みはどういった展開を見せるのか。
ミルズ氏:今回の投資と組織強化でIBMのデータ管理ソリューション全体が拡充されるのは確実であり、多くの顧客が当社ソリューションの優位性を理解し、そこから多大なメリットを得るようになるだろう。またその過程で、顧客企業からIBMに対して、さまざまな要望が寄せられるようになり、それを反映させることで、われわれのソリューションはさらに洗練されるはずだ。
こうした相乗効果により、IBMのソフトウェアとサービス事業は2ケタ台の成長が達成されるものと期待している。
(パトリック・ティボドー/Computerworld オンライン米国版)

