【 ここから本文 】
ソフトウェア&サービス
ソーシャルブックマークに登録 :
印刷用ページの表示
[米国]
マイクロソフト、学術資料検索ツールのベータ版をリリースへ
(2006年04月11日)
米国マイクロソフトは4月11日、グーグルのGoogle Scholarサービスに対抗する新しい検索サービスのベータ版をまもなくリリースすることを明らかにした。
マイクロソフトのWindows Live Premium Search担当ゼネラル・マネジャー、ダニエレ・ティート氏によると、新しい検索サービス「Windows Live Academic Search」は、学術雑誌など研究者向け出版物の検索を可能にするもので、まもなくベータ版が利用できるようになるという。
同社は、同検索ツールの存在を認めていたが、最初のベータ版は、今年9月末までに提供するとしていた。Academic Searchサービスのテストは、すでに一部の研究者によって行われている。
早期テストに加わったブリティッシュ・コロンビア大学の医学図書館員ディーン・ジュスティーニ氏は、UBC Google Scholar Blog.Folioへの書き込みで、「図書館員と情報専門職のグループがすでにAcademic Searchのレビューを行っており、ツールのコンセプト、外観、機能についてコメントを求められた」とし、その内容を、次のように紹介している。
「(Academic Searchは)目を見張るようなものではなかったが、落胆するほどでもなかった。開発チームは、5カ月間にわたって精力的に作業を行い、有用なツールを考案したと思う。しかし、これは今後長期にわたって続くであろう製品開発の始まりにすぎない」
ジュスティーニ氏は、4月11日のインタビューで、Academic SearchとGoogle Scholarとの違いについて詳しく紹介した。
同氏によると、マイクロソフトのツールに欠けている要素の1つが、「引用」資料を検索する機能であるという。Google Scholarでは、研究者の論文が引用されている資料や、テキスト内の引用個所を検索できる。同氏は、学術資料の調査員や図書館員にとってこれは重要な機能だと強調する。
ジュスティーニ氏がマイクロソフトに対してこの機能を追加するよう提案したところ、Academic Searchチームのメンバーは、「検討する」と答えたという。
Academic SearchがGoogle Scholarと異なるもう1つの点は、マクロを使ってカスタム検索方法を設定できる機能である。Academic Searchでは、各種のマクロをユーザーが自分で作成したり、Windows Liveのスタート・ページからダウンロードしたりできるようになっている。
同機能は、検索内容を絞り込むのに役立つが、技術的な操作が必要で、Webやコンピュータにあまり精通していないユーザーにとっては使いにくいという。
Google Scholarの場合は、情報の垂直的なチャンネル分類に従って検索を実行できるようになっており、技術的な操作をあまり行わなくても検索内容を絞り込むことができる。
また、Windows Live Academic Searchには、検索プレビュー画面から学術記事の要約や記事全文(会員限定記事以外)を閲覧する機能が搭載される見通しだ。なお、会員登録が有効であれば、学術雑誌の記事の全文を閲覧することができ、British Libraryなどの機能を使って記事の電子データを購入することも可能だ。
マイクロソフトのティート氏によると、Windows Live Academic Searchの最初のリリースでは、物理自然科学、電気工学、コンピュータ科学という3つの学問分野で学術資料を検索できるという。
同社は、今後6カ月間に他の学問分野の資料も検索できる機能を追加する予定であり、ティート氏は、これらが出そろった時点で正式版をリリースすると説明している。
(エリザベス・モンタルバノ/IDG News Service サンフランシスコ支局)
- 米国マイクロソフト
- http://www.microsoft.com/
- 「Windows Live」のサイト
- http://live.com
- 「Google Scholar」のサイト
- http://scholar.google.com/

