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[国内]
アイオナ、「小さく始めて段階的に拡張する」SOA戦略を国内で披露

(2006年04月26日)

 アイオナテクノロジーズは4月25日、ESB(Enterprise Service Bus)によるプラグイン・アーキテクチャに基づいてSOA(サービス指向アーキテクチャ)の適用を段階的に拡張する同社のSOA戦略を日本国内で披露した。

 これは、アイオナ(アイルランド本社)のプロダクト・マネジャー、キアラン・ダイネス氏がComputerworld.jpとのインタビューで明らかにしたもの。同社は4月3日にESB基盤の最新バージョン「Artix 4.0」を発表、日本国内でも近く本格的な販売を開始する予定だ。

アイオナテクノロジーズ プロダクト・マネジャー キアラン・ダイネス氏

 同社のSOA戦略について、ダイネス氏は、「プラットフォームやミドルウェアに依存しない拡張性の高いESB基盤をベースに、まずは既存システムやデータベースをそのまま統合し、必要なものからSOA化を進めることでROI(投資効果)を得ながら、段階的にSOAを全社レベルに拡張できる環境を提供する」と説明する。

 こうした戦略を実現するための柱の1つが、ESBのオープンソース・アプローチである。同社は昨年6月、オープンソース・コミュニティのオブジェクトウェブと共同でオープンソースのESBプロジェクト「Celtix」を発表。現在、Celtixソフトウェアの開発・提供を行っている。

 Celtixは、ポイント・ツー・ポイントのサービス連携といったシンプルなESB基盤をオープンソースで提供することにより、ESBやSOAの普及を促進するというもの。アイオナのArtixのサブセットとして機能し、より複雑でミッション・クリティカルなサービス統合を実現するArtix環境に容易に移行できる。

 もう1つの戦略の柱が標準化の推進と対応である。SOAの汎用的なメカニズムを規定するJBI(Java Business Integration)やSOAアプリケーション実装のための機能を規定するSCA(Service Component Architecture)、SOAアプリケーション構築のインフラを統合するEclipseベースのSTP(SOA Tooling Project)などの標準化で主導的な役割を担っているという。

 4月に発表された新バージョンのArtix 4.0ではこうした戦略を実現するための機能をいくつもサポートしている。

 まず、新バージョンの大きな特徴と言えるのは、複数のサービスを組み合わせて1つのサービスを構築するためのBPEL(Business Process Execution Language)ベースのオーケストレーション機能である。これにより、異なるプロトコルやプラットフォーム環境でのサービス連携を容易に実現できる。また、Eclipseベースの開発環境によって、ソースコードを変更することなく、SOA環境にフローを追加することができる。

 もう1つ注目できるのが、既存データベースのデータをSOA環境においてWebサービスとして公開できるデータ・サービス機能である。これによって、より柔軟な方法でデータを作成・参照・更新・削除することが可能になる。データ・アクセス機能を必要とするエンドポイントだけに追加することも可能で、段階的に拡張することができるほか、Eclipseベースの開発環境によってデータにアクセスするための情報としてデータソースを管理でき、柔軟に再利用することができる。

 管理機能も強化されており、プラグイン・アーキテクチャに基づいて、BMCソフトウェアのPATROLやIBMのTivoli、ヒューレット・パッカードのOpenViewなどの管理ツールとの連携、Webサービス・レベルのSOA管理、コンテナとサービスの状態を監視できる管理者向けのEclipse管理コンソールもサポートされた。

 また、高信頼性メッセージングの強化に向け、新たにWS-RM(Reliable Messaging)とJMS(Java Message Service)の2つのメッセージング・オプションが用意され、z/OSなどメインフレームとの連携も強化されている。

(益田 昇/Computerworld.jp)






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