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[米国]
躍進を続けるヴイエムウェアの戦略から仮想化の今後を占う
(2006年05月01日)
マイクロソフトやLinuxベンダーなどはようやくサーバ仮想化への取り組みに力を入れ始めたところだが、この概念を広めたヴイエムウェアは、先行者メリットを享受しながら躍進を続けている。
躍進の一端を示すのが売上げの増大である。同社のデータセンター/デスクトップ・プラットフォーム製品担当副社長のラグー・ラグラム氏によると、昨年の売上高は3億8,700万ドルと前年に比べて77%の伸びを示し、四半期ごとの伸び率も15〜20%で推移しているという。
ラグラム氏はまた、業績好調はわれわれが強い支持を得ている表れの1つだが、さらに重要なのは、顧客の4分の1が「VMwareファースト」と評価しているという調査結果であり、「これはすべての新しいアプリケーションで仮想サーバのオプションが検討されていることを示している」と強調する。
仮想化のアプローチを採用すれば、アプリケーションをそれぞれ最適なOS上で運用できるだけでなく、アプリケーションをサーバ・ハードウェア間で簡単に移動できるというメリットも享受することができる。
仮想化環境の特徴について、ラグラム氏は、「アプリケーションがファイルのように扱われるようになる」と説明する。仮想化によって、顧客は作業負荷の変化に応じてマシン間でプログラムを移動したり、ハードウェアの修理や障害復旧に伴うダウンタイムを回避したりできるからだ。
サーバ統合も大きなメリットだ。ラグラム氏によると、顧客は一般に、1つのプロセッサ・コア上に3〜7のサーバを集約して運用することができるという。「慎重なユーザーは5つのサーバを集約すれば投資回収できると考え、それ以上サーバを追加しないが、なかには20ものサーバを集約しているケースもある」
一方、1つの物理マシン上で運用する仮想サーバの数が増えすぎる可能性を懸念する購入者の声に応え、ヴイエムウェアは2つの新しい技術(いずれもベータ・テスト中)を発表している。
その1つは、同社の管理システム「Virtual Center」のアドオン「Distributed Availability Services(DAS)」である。これは、Virtual Centerを、ファンの速度や発熱といったファクターの異変を監視するシステム・ベンダーの管理ツールと連携させることによって、問題を検知し、障害が起こる前に仮想マシンをクラスタ内の別の物理マシン上で再起動し、アプリケーションを移すというものだ。
もう1つの「Distributed Resource Scheduler」は、VMwareがシステム間でアプリケーション処理をスケジューリングし、所定の作業をリソースのプール内のどこで処理するのが最適かを決定することというものである。
また、ラグラム氏は、業界に広がっている仮想化への取り組みの機運を継続するため、ヴイエムウェアは3つの分野で仮想化技術の標準化に取り組んでいると語る。
1つは、仮想環境の管理方法、もう1つは、仮想環境のディスク上での表現方法(仮想マシンを起動することなく、仮想環境にパッチを適用したり、仮想環境をバックアップしたりできるようにすることが目的)、3つ目は、OSと仮想マシン・レイヤとのやり取りの方法(環境間の相互運用性の確保が目的)である。
仮想化を巡る市場は今後、ますます競争が激化することが予想されるが、その中で、ヴイエムウェアは大きく先行している。新しい後発企業がキャッチアップするための道のりはまだまだ遠いと言えるかもしれない。
(ジョン・ディックス/Network World 米国版)

