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[米国]
IBM、メインフレーム環境をSOA化するツールを発表
(2006年05月11日)
米国IBMは5月8日、同社のメインフレーム「System z」を採用したシステムをSOA(サービス指向アーキテクチャ)対応のコア・プラットフォームに移行させるためのソフトウェア「IBM Rational COBOL Generation」を発表した。
同ソフトウェアは、Java、VisualBasic、COBOL、PL/Iなどのプログラミング言語を使い慣れた開発者が、プラットフォームに依存しない共通プログラミング言語「Enterprise Generation Language」を使って容易にSOA対応アプリケーションを作成・変換できるように設計されている。
IBMのエンタープライズ・ソフトウェア・プラットフォーム担当チーフ・アーキテクトを務めるジム・ライン氏は、その特徴について、「1つの統合開発環境(IDE)と単純化されたプログラミング言語を組み合わせたもの」と説明する。
IBMはまた、メインフレームのデータをSOAを介して統合するのに役立つ複数のソフトウェアを、来月以降に投入することも明らかにしている。
多くの企業はこれまで、System z上のビジネス・ロジックを公開(エクスポーズ)して、SOA環境からのアクセスを可能にするために、既存のスクリーン・スクレイピング・ツール(IBMのHost Access Transformation Servicesなど)を利用してきた。
しかし、この方法では、多くのコンピューティング・リソースを消費する一連のスクリーン操作と複雑なトランザクション処理が必要になるため、System zのデータを公開する新しい方法が求められていた。
ライン氏によると、メインフレームのインタフェースを、メッセージング・インタフェース・ベースに設計し直すことにより、必要なトランザクション処理を1度だけに単純化することができるという。ただし、その場合には、メッセージングとビジネス・プロセス管理の自動化を助ける新しい各種のツールが必要とされる。
メインフレームのデータをSOAを介して複雑なビジネス・プロセスに接続する「WebSphere Process Server for z」と、SOA内でメッセージの変換とルーティングを行う「WebSphere ESB(Enterprise Service Bus) for IBM System z」は6月に出荷予定。
異なるアプリケーション同士をSOA内で結合する「WebSphere Portal for z/OS」、非構造化データとデータベース内の構造化データをリンクする「DB2 Viper for z/OS data server」、SOA技術を使用してメインフレームと分散型コンピュータにまたがるトランザクションの安全を確保する「Tivoli Federated Identity Manager for z/OS」は、今年後半の投入が予定されているという。
なお、IBMは4月27日にSystem z9の製品ラインの刷新を発表、従来同ファミリで提供していたハイエンド・システムを「System z9 Enterprise Class」と改称し、新たに下位システム「System z9 Business Class」(最小構成価格約10万ドル)を投入することを明らかにした。
また、ビジネス・インテリジェンス(BI)、ERP、CRMなどのデータベース関連ワークロードを高速に処理できるように設計された専用プロセッサ「System z9 Integrated Information Processor(zIIP)」も同時に発表されている。
新しいSystem z9 Business Classシステムは、同社が2年前から提供している最小構成価格20万ドルのメインフレーム・システム「z890」とは異なり、ハイエンドのSystem z9 Enterprise Classシステムと同じ技術をベースにしており、Enterprise Classにアップグレードすることもできるという。
日本IBMによると、新しいSystem z9システムの出荷開始は5月26日の予定。
(ヘザー・ヘイブンステイン/Computerworld オンライン米国版)

