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[米国]
ノベル、ワークグループ向けの新パッケージを投入──「Exchange Server」に対抗

(2006年05月11日)

 米国ノベルは5月9日、複数のオープンソース・アプリケーションのライセンス価格を見直し、ワークグループ向けに再パッケージ化した「Novell Open Workgroup Suite」を全世界で提供開始すると発表した。ノベルでは、同パッケージをマイクロソフトの「Exchange Server」に代わるものとして提供していく方針だ。

 Open Workgroup Suiteは、ノベルの企業向けサーバ・ソフトウェア「Open Enterprise Server」(「SUSE Linux Enterprise Server」を含む)をはじめ、コラボレーション・ツールの「GroupWise」、デスクトップ管理ツールの「ZenWorks」および「Novell Linux Desktop」、Linux版とWindows版の「OpenOffice」が含まれる。

 もっとも、同パッケージには目新しい製品は含まれておらず、従来の「Small Business Suite」と「Linux Small Business Suite」を再ブランド化した内容となっている。ただし「OpenOffice for Windows」が付属するのは今回が初めて。

 Open Workgroup Suiteの価格は、年1回の無料メンテナンスを含むサブスクリプションが1ユーザー当たり年間80ドル(欧州では76ユーロ)、年間75ドルのメンテナンス料がかかる永続ライセンスが110ドル(103ユーロ)となっている。また、クロスプラットフォーム版の永続ライセンスは1ユーザー当たり150ドル(141ユーロ)で、年1回のメンテナンスに106ドルがかかる。

 ノベルでは、250ユーザーで3年間のライセンスの場合、マイクロソフトが提供する企業向けライセンス・プログラム「Enterprise Agreement」よりも約70%安く対応製品を手に入れられるとアピールしている。

デスクトップ分野では「使いやすさ」が焦点に

 オープンソース・ソフトウェアはサーバ市場では好調だが、デスクトップ市場では使いやすさやソフトウェアの互換性などへの懸念から、WindowsやMac OSに大きく後れを取っている。

 英国オーバムのアナリスト、ゲーリー・バーネット氏は、「Linuxは正しくセットアップすれば使いやすくなるが、独自のネットワークを設定したり、珍しいグラフィックス・カードを使用したりするユーザーからは、いまだに“やっかいなOS”と思われている」と指摘する。

 一方、英国ノベルのテクニカル・ディレクター、ブライアン・グリーン氏は、今後数カ月以内にリリースされる企業向けクライアントOS「SUSE Linux Enterprise Desktop 10」では、使いやすさに焦点を当てており、適切なドライバを見つけたり、表計算ソフトでマクロを作成したりすることが容易になると説明している。なお、Open Workgroup Suiteのメンテナンス・サブスクリプションを購入したユーザーは、SUSE Linux Enterprise Desktop 10に無料でアップグレードできるという。

 しかし、バーネット氏は、「1990年代にOSのシェアを大幅に失ったノベルは、2年半前にSUSE Linuxを手に入れてLinux企業として出直した。だが再建はまだ十分になされていない。今回の発表は、Linuxの信頼性を高めるのに貢献はするものの、今後2年間でデスクトップOS市場に大きな転機が訪れるとは思えない」と否定的な見方を示している。

(ジェームズ・ニコライ/IDG News Service パリ支局)






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