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[米国]
検索市場に本格参入したマイクロソフト──課題は“マインドシェア”の獲得か
(2006年05月23日)
米国マイクロソフトは先ごろ、エンタープライズ検索ツールの拡張セットに関する計画を明らかにしたが、これにより同社は、オンライン検索サービスをリードするグーグルのほか、IBM、オートノミー、ファースト・サーチ&トランスファーなどの競合と同じ土俵に上がると見られている。
マイクロソフトが計画しているエンタープライズ検索製品の中核となるのは、複数の検索ツールの統合をサポートするデスクトップ・アプリケーション「Windows Live Search」だ。同社の幹部によると、Windows Live Searchを使えば、PC、イントラネット、Web上に収められた情報を同時に検索できるようになるという。同製品のベータ・テスト版は今年夏にリリースされる見込みだ。
同社のオンライン・サービセズ・グループのゼネラル・マネジャー、ジョン・ベイル氏も、Windows Live Searchのメリットについて、「Outlookの電子メール・ディレクトリや企業のデータベース、ERP(Enterprise Resource Planning)やCRM(Customer Relationship Management)といった業務アプリケーションのデータを、個別に検索する必要がなくなる」と説明している。
Windows Live Searchは、今年10月にリリース予定の次期コラボレーション/ワークフロー管理ソフトウェア「Office SharePoint Server 2007」のイントラネット検索機能と連携し、SharePointで作成されたデータのインデックスを用いて検索プロセスを加速化することが可能となっている。
ベイル氏によると、このインデックス機能のおかげで、Windows Live Searchは、既存の「Windows Desktop Search」よりも優れた検索レスポンスを発揮できるという。Desktop Searchでは、PCの大容量ハードディスクを検索するのに数分かかることもあった。
カプラン大学のSharePoint主任開発者マーク・クルーガー氏は、「異なるデータ・ソース上で個別に検索することが時間と金の無駄だということを、マイクロソフトは明確に理解したわけだ。グーグルが成功している理由もここにある。グーグルの検索ツールを使えば、インターネット上で目当ての情報にすぐにたどりつくことができるが、マイクロソフトは、こうした高い検索水準の達成に向けて、今、大きく前進しようとしている」と語る。
一方、SharePoint導入を専門とする技術コンサルタント、ビル・シムサー氏は、文書のメタデータを使ってインデックスを作成し、他のデータとの関連性に基づいて情報を整理するというSharePoint Server 2007の機能を高く評価している。
「この機能があれば、特定のキーワードを含む文書だけでなく、特定の概念と一致する検索結果を得ることも可能になる。グーグルの検索技術はITの視点から見た機能であるが、マイクロソフトはビジネスの視点から見た検索機能を実現しようとしている」とシムサー氏は語る。
しかし、SharePoint専門のコンサルティング会社、米国マインドシャープのビル・イングリッシュ氏は、「マイクロソフトの検索技術がいかに進歩しても、その技術がグーグルの技術よりも優れているとユーザーから評価されなければ意味がない」と指摘している。
同氏は加えて、「グーグルは検索分野において、ユーザーが思い浮かべる企業ブランドの占有率──いわゆる“マインドシェア”を独占している。だれもマイクロソフトのことなど考えていない。そうしたマインドシェアを取り戻すことこそ、同社の最大の課題となるだろう」と語っている。
(エリック・レイ/Computerworld 米国版)
[米国]マイクロソフト、次期「SharePoint」に新たな検索機能を追加へ
【Microsoft CEO Summit 2006】
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