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[米国]
グーグル、ビデオ広告ビジネスをいよいよ本格展開

(2006年05月24日)

 グーグルはまもなくWeb上でのビデオ広告の販売を本格的に開始することを明らかにした。これにより、オンライン広告市場において新たな戦線が切り開かれることになる。グーグルでは、同サービスは「数日中に」開始するとしている。

 これらの広告は、グーグルのサイトではなく、同社の「AdWords」ネットワーク(About.comやThe New York Timesなどのパートナーを含む)のWebサイト上に表示される。米国、カナダ、日本で提供を開始した後、他の地域でも展開する。グーグルが5月22日に同社の公式ブログ・サイト「AdWords」の中で発表した。

 広告は自動的に立ち上がるのではなく、クリックして再生を開始するかどうかをユーザー自身が選択できる。広告主は、グーグルが現在販売している従来のテキスト、Flash、画像に加えて、ビデオ広告の表示が可能になる。

 Web上のビデオ広告自体は新しいものではないが、今回の発表は、強力な集客能力を誇るグーグル関連サイトでの本格サービスの開始であり注目されている。折しも、成長を続けるオンライン広告市場でのシェア獲得を巡り、ヤフーやマイクロソフトなどオンラインの巨人たちとの間で激しい戦いが繰り広げられている。

 AOLは先ごろ、オンラインのオーディオおよびビデオ・コンテンツへの広告挿入とキャンペーンの実績報告のためのシステムを開発したライトニングキャストを買収すると発表したが、それから1週間もしないうちに今回の発表が行われた。

 プライスウォーターハウスクーパース(PwC)の調査によると、米国のオンライン広告主は昨年、オンラインで商品を販売するために、前年より約3分の1多い125億ドルを支出したという。この実績はまだ広告支出総額の約5%にすぎず、オンラインの支出額は向こう数年間上昇を続けると同社は予測している(関連記事)。

 ビデオ広告は、オンライン広告市場の成長を加速する可能性がある。ユーザーが閲覧するコンテンツを基に正確にターゲットを絞り込める「従来型」のインターネット広告と、ターゲットを絞り込みにくいテレビ広告の間の溝を埋めるのに効果を発揮する可能性があるからだ。

 オンライン検索および広告に特化したコンサルティング会社、スターリング・マーケット・インテリジェンスの主席アナリスト、グレッグ・スターリング氏は、グーグルが提供するようなサービスは、より高価なテレビ・スポット広告を流す前に評判を試す道を広告主に与えると評価している。

 同氏は、自身のブログの書き込みで、グーグルの新しいサービスがオンラインのビデオ広告全体の成長を促進すると予想する。「この発表は、主要なポータルやネットワークにおいて競争力あるサービスの開発と導入に火をつけるだろう」(同氏)

 グーグルは、サービスを「数日中に」開始するとしている。広告主は、グーグルのパートナーのネットワーク内の特定サイト、または販売中の製品に関連するキーワードやコンテンツを含むページ上に自社の広告を表示できる。

 広告は小さなメディア・プレーヤーに表示され、ユーザーはその音量調節、巻き戻しや一時停止、さらにクリックによる広告主サイトへの移動なども行える。

 グーグルでは、同サービスが有名ブランドのみならず、より小規模な広告主のビデオ・キャンペーンを支援するものになると見込んでいる。

(ジェームズ・ニコライ/IDG News Service パリ支局)






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