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[米国]
マイクロソフトのバルマー氏、「ゲイツ氏の役割引き継ぐ」と強調
(2006年07月28日)
| 米国マイクロソフト CEO スティーブ・バルマー氏 |
米国マイクロソフトのCEO、スティーブ・バルマー氏は7月27日、年次の証券アナリスト向け説明会で、同氏とともにマイクロソフトを率いてきたビル・ゲイツ会長が経営の一線を退く準備に入ったことで、今後もイノベーションを継続し、新市場で収益を伸ばせるように同社の舵取りを行うという大きな仕事が自分の任務になったと語った。
バルマー氏は、「これまでは、ビルがイノベーションの推進役を担い、新分野へ進出するようわれわれを後押ししていたため、私がイノベーションの先頭に立つ必要はなかった。しかし、今では私がビルの役割を引き継ぎ、新たな製品分野や市場での成功を図る“フルタイムのイノベーション推進役”を担っている」と説明した。
ゲイツ氏は先月、2008年にマイクロソフトの経営の一線を退き、ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団を通じた慈善事業に専念すると発表した。なお、ゲイツ氏は休暇中でアフリカに滞在していたため、証券アナリスト向け説明会には出席しなかった。同氏がこの説明会を欠席したのは今回が初めてだという。
バルマー氏によると、マイクロソフトは競争力維持とROI(投資利益率)向上を目指して、エンターテインメント事業、モバイル・デバイス事業、オンライン事業の拡大に注力していくという。これらの分野ではこれまでに、ゲーム機「Xbox 360」や一連の「Windows Live」サービスなどが開発されている。
同氏は、今年初めて証券アナリストから、新しい製品や市場に投じた資金が今後どのように回収されるのかという質問を受けたという。「それはわれわれの投資が大きな利益を生んでいないという見方に基づく質問だった。この種の質問を耳にしたのは初めてだったので誠に遺憾に思った」とバルマー氏。
マイクロソフトは今年度中(2006年7月1日〜2007年6月30日)に、中核製品の販売促進と新事業に30億ドル近くの予算を費やす計画を明らかにしている。しかし、ウォール街のアナリストらはこの投資規模に疑問を呈しており、これによってマイクロソフトの株主にどのようなリターンがもたらされるのかを読みかねている。この点についてバルマー氏は、今回の説明会の中でより明確化すると述べたうえで、「われわれは新しい市場に進出する一方で、WindowsやOfficeといったコア製品事業の成長も継続していかなくてはならない」と力説した。
マイクロソフトは今年末から2007年初めに、「Windows Vista」と「Office 2007」という大型製品のリリースを控えている。両製品とも出荷が延期されてきた経緯があり、多くのアナリストは、2007年1月に予定されるVistaの消費者向けリリースがさらに遅れると見ている。
(エリザベス・モンタルバノ/IDG News Service サンフランシスコ支局)
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