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[米国]
シトリックス、デスクトップ仮想化ソフトの投入計画を発表
(2006年10月24日)
米国シトリックス・システムズは10月23日、同社主催の年次ユーザー・コンファレンス「iForum 06」において、ネットワーク管理者が首尾一貫したやり方でエンドユーザーのために仮想デスクトップを作成し、管理できるようにするためのソフトウェアを提供すると発表した。
シトリックスが提供を計画しているデスクトップ仮想化ソフトは、マイクロソフトの「Windows Terminal Services」、市販およびオープンソースの各種仮想マシン・サーバ、ラックマウント型ブレードPCという3種類のサーバ環境上で、仮想化されたWindows XPクライアント環境を稼働させるもの。また、同ソフトは、エンドユーザーが各種Windowsクライアント・デバイスを経由して仮想化環境にリモート・アクセスする際の調整・管理も担う。
デスクトップ仮想化は、多数のデスクトップOSとアプリケーションをサーバに集約することでエンドユーザー側のコンピューティング・リソースを大幅に簡素化し、高機能な「ファットPC」ではなく、シン・クライアントないしは軽量クライアントからOSやアプリケーションにアクセスできるようにする手法だ。シトリックスの新たな計画では、ヴイエムウェアやゼンソースなどに加え、アルティリスやプロペロなど、この分野の直接的な競合となるベンダーもパートナー候補としてリストアップされている。
今週開催されたiForumコンファレンスでは、この構想の第1段階として、同社の主力製品である「Presentation Server 4.0」に接続されるデスクトップ仮想化ソフトウェア「Desktop Broker」が発表された。
| Desktop Brokerの操作画面。ユーザーは、http://citrix.citrixdemos.com/でデモ操作を試すことができる |
Desktop Brokerによるデスクトップ仮想化の仕組みはこうだ。企業の販売担当者は、通常、Presentation Serverを介して接続および認証を行っている。Desktop Brokerは、この接続を“遮断”してリダイレクトを、Presentation Serverから適切なサーバ(例えば、ヴイエムウェアの仮想サーバ上で稼働する販売部門用の仮想サーバ)に転送する。「もしDesktop Brokerがなければ、販売担当者が各種アプリケーションに対応する仮想マシンに手作業で個別にログインしなければならない」(シトリックスのPresentation Server担当バイスプレジデント、ナビール・ユーアキム氏)
Desktop Brokerの基本構想は、Presentation Serverに一部のデスクトップ仮想化コンポーネントをコピーしたり、新たなコードを書いたりすることで、Presentation Serverを必要としないようなスタンドアロン・アプリケーションを作成できるようにするというものだ。なお、この新しいソフトの開発コード名は「Project Trinity」と呼ばれ、冒頭で述べた3種類のサーバ環境をサポートしていることに由来する。
シトリックスのマーケティング/戦略担当コーポレート・バイスプレジデント、ウェス・ワッソン氏は、Desktop Brokerの登場後もPresentation Serverの役割は変わることはないとして、Desktop Brokerの役割は、実質的にサードパーティの仮想サーバ環境をサポートする管理フロントエンドとして、ネットワーク管理者がエンドユーザーのニーズに基づいて3種類の環境を使い分けられるようにすることだと説明した。
現時点でDesktop Brokerは、シトリックスとソフトウェア・アップグレード契約を結んでいるPresentation Serverのユーザーのみ、同社のWebサイトで入手することが可能だ。同社によると、11月6日以降はそれ以外のユーザーも試用版をダウンロードできるようになるという。ワッソン氏は、同ソフトの出荷時期についてコメントしていないものの、2007年1月末に同社が開催するパートナー企業向けコンファレンスで、出荷時期や価格などの情報を含む、Desktop Brokerに関する詳細な発表が予定されていることを明らかにした。
(ジョン・コックス/Network World 米国版)


