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[米国]
Vistaへのアップグレード・クーポンでPCベンダーをなだめるマイクロソフト
(2006年10月25日)
米国マイクロソフトは10月24日、Windows Vistaを来年1月に出荷するのに伴い、同OSへのアップグレード・プログラムを用意することを発表した。これは、一般ユーザー向けのWindows Vistaがクリスマス商戦に間に合わないことに不満を持つPCベンダーをなだめることが背景にある。
マイクロソフトによると、今年10月26日から来年3月15日の間にVista対応のPCを購入した一般ユーザーにはWindows Vistaへのアップグレード・クーポンが提供される。同クーポンを持つユーザーは、Windows XPからWindows Vista、およびOffice 2003からOffice 2007への無料または割引アップグレード・サービスを受けられる。
Windows Vistaは、数回に及ぶ延期の末、来年初頭にようやく出荷される見込みだ。既報のとおり、同OSの特徴は、半透明のデスクトップ・ウィンドウ、デジタル・ミュージックおよびデジタル写真への対応強化、ビジネス・ユーザー向けのデータ・バックアップ機能などだ。しかし、これらの機能の代償として、ハードウェアには大幅な性能強化が要求される。例えば、Vista対応のPCは最低512MBのメモリと新型のプロセッサおよびグラフィックス・カードを必要とする。
当初は、こうした部品の需要増とクリスマス商戦が重なることで、PCベンダーやデバイス・メーカーは多くの利益を上げられるはずだった。ところが、新OSの出荷スケジュールが変更されたため、彼らの多くは焦燥感を募らせているという。
「このアップグレード・プログラムは、PCベンダーやインテルなどの主要コンポーネント・メーカーをなだめるためにマイクロソフトが講じた措置だと見て間違いない。マイクロソフトはWindows Vistaの遅れで彼らを何度も失望させているので、ベンダーの間では信用ががた落ちだ」と、テクノロジー・ビジネス・リサーチのハードウェア・アナリスト、マーティン・カリーチ氏は指摘する。
今回のプログラムに対し、多くのPCベンダーやコンポーネント・ベンダーは歓迎する姿勢を見せている。彼らは、クリスマスの時期にPCの買い控えが起こることを決して望んではいないからだ。HPのように、同プログラムにかかる費用をマイクロソフトと分担するベンダーもいる。HPの広報担当者であるティファニー・スミス氏は、「当社は、アップグレード・プログラムがWindows Vistaへのアップグレードを望む早期導入ユーザーに有効だと信じている。クリスマス商戦の時期に展開する多くのプロモーションやディスカウントにも活用したい」と語る。
アップグレードの正確な費用はPCベンダーによって異なる。HPの場合、北米の一般ユーザーに対し、Windows XP HomeからWindows Vista Home Basic、Windows XP Media Center Edition 2005からWindows Vista Home Premium、Windows XP ProfessionalからWindows Vista Businessへの無料アップグレード・クーポンを提供する。このサービスは、該当するXPシステムを搭載したVista対応の「HP Pavilion」または「Compaq Presario」のデスクトップ/ノートPC、もしくは「HP Digital Entertainment Center」をクーポンの有効期間中に購入したユーザーに適用される。
なお、HP以外のベンダーについては、Windows XP Professional、Windows XP Tablet PC Edition、Windows XP Professional x64 EditionからWindows Vista BusinessまたはWindows Vista Business 64へのアップグレードにわずかな料金を課すもようだ。
(ベン・エームズ/IDG News Service ボストン支局)
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