【 ここから本文 】
ソフトウェア&サービス
ソーシャルブックマークに登録 :
印刷用ページの表示
【インタビュー】
「“つなぐのは当たり前”の時代にふさわしいデータ連携ソフトを提供していく」──インフォテリア社長の平野氏
(2006年11月10日)
インフォテリアは、ネーティブXMLのB2Bサーバを出発点に、データやシステムを「つなぐ」ことを一貫して追求してきたソフトウェア・ベンダーである。編集部は10月23日、同社代表取締役社長/CEOの平野洋一郎氏に、主力製品「ASTERIA」の進化過程と最新バージョンのポイントについて聞いた。
河原 潤
本誌編集長
| インフォテリア 代表取締役社長/CEO 平野洋一郎氏 |
──先ごろ発表された「ASTERIA WARP」は4世代目の製品となる。この分野のユーザー・ニーズに呼応して、ASTERIAはどのように進化してきたのか。
平野氏:ASTERIAは2000年末、RosettaNetやAribaに準拠したネーティブXMLのB2Bサーバとしてスタートした。次のASTERIA R2で、マルチチャネル(マルチプロトコル/マルチアプリケーション/マルチフォーマット)対応の汎用B2Bサーバとなった。また、このR2で初めてノンコーディングというコンセプトを打ち出した。特定の人間のスキルに依存しないで開発が行えるという、市場への大きな提案であった。このバージョンでユーザーも急増し、そのフィードバックを反映した製品が2003年リリースのバージョン3ということになる。
その後の3年間で何が起きたかというと、インターネットのビジネス利用が完全に確立された。われわれも当初は「つなぎましょう」と言っていたのだが、「つなぐのは当たり前」の時代となった。「つなぐ技術」としてSOAやWebサービスが出てきたが、そうしたエンタープライズ系の技術だけでなく、Web 2.0という草の根的なムーブメントも出現してきている。当社はそうした動向を先読みしながら、新バージョンの設計を進めてきた。RESTやWebAPIといったWeb 2.0系のつなぐ技術をサポートしたのはその結果である。
──ASTERIA WARPに備わるESP(Enterprise Service Pipeline)というデータ連携技術はどのようなものか。
平野氏:SOAにおけるESB(Enterprise Service Bus)と似ているが、根本の発想は異なる。SOAの主要コンポーネントであるESBは、基本的に社内に1本バスを用意することで、社内のデータやシステムがつながるという概念である。だが、つなぐのは当たり前の時代、社内だけでは十分でないはずだ。ASTERIA WARPのESPは、社外のデータやシステムともスムーズにつながる仕組みを提供するものである。
また、つなぐ技術にしても、ESBの場合、SOAPのような業界標準のWebサービス技術が基本となるが、実際のところ、必ずしもそれらだけが手段ではないだろう。それに、ESBやSOAP/Webサービスの枠組みの中できっちりとSOAに基づくシステムを構築しようとすると、難易度もコストも跳ね上がる。そのサポートは高額な製品でしかなされないわけで、利用できるユーザー企業も限定されてしまう。そうした昨今の事情を見て、インフォテリアは、用途に応じてRESTやWebAPIのような、低コストで目的を実現できる技術も、もっと活用していこうという提案を行ったのだ。
こうしたWeb 2.0の技術は今後、必ずエンタープライズの世界でも広く活用され、多くのユーザー企業の役に立つという確信を持っている。だから、当社はそれらを先行してユーザーの元に届けていきたいと思っている。
【Oracle OpenWorld 2006リポート】

