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[米国]
マイクロソフトのフレスナー氏、次期「SQL Server」での機能性向上をアピール
(2006年11月16日)
マイクロソフトは、主力データベース製品「SQL Server」の管理性やスケーラビリティ、セキュリティの向上を図るべく、次期バージョンの開発に精力的に取り組んでいる──同社開発部門の責任者であるポール・フレスナー氏は、11月15日にシアトルで開催されたコンファレンス「Professional Association of SQL Server」の基調講演で、そう強調した。
フレスナー氏は1996年にSQL Server Version7.0の開発に携わって以来、同部門を率いてきた人物。同氏は講演の中で、SQL Serverの可用性やデータ・マイニング機能、データ同期機能などの強化に取り組んでいることを示唆。同時に、マルチメディア・データを処理する方法に改良を加えていることも明らかにした。
同氏によると、「Katmai」の開発コード名で呼ばれているSQL Serverの次期バージョンは、多くの点で改良が施され、2008年までにリリースされる予定だという。「開発の早い段階から、さまざまな分野のチームが横断的に協力することの重要性を学んだ。われわれは、データベースの開発を2〜3年のサイクルで行うと決めている」(フレスナー氏)
| マイクロソフトのSQL ServerのWebページからは、SQL Server 2005 Service Pack 2 CTPをダウンロードできる |
IT調査会社ガートナーのアナリストであるドナルド・フェインバーグ氏は、マイクロソフトによるSQL Serverの開発が「新たな時代に突入した」と評価している1人だ。
「マイクロソフトは10年かけて、オラクルやIBMの製品と互角に競争できる機能をデータベースに搭載してきた。今では、SQL ServerのほうがオラクルやIBMの製品より機能的に上回ることも多い。さらに分散データの管理といった新しい分野でも、マイクロソフトはIBMやオラクルを猛追している」(フェインバーグ氏)
フレスナー氏は講演の中で、「マイクロソフトはSQL Serverを“ほんとうの意味で”スケールアウトさせる」と語っている。つまり、既存のデータベースなどでしばしば起こるロックダウンを回避しながら、トランザクション負荷が大きい環境やクラスタ環境でも、ユーザーがデータベースを容易に運用できるようにしたいというのだ。
またマイクロソフトは、より詳細なポリシーに基づく監視や管理、アプリケーション管理の実現なども視野に入れて次期SQL Serverの開発を進めている。さらに、ポリシー・ベースの監査、エンド・ツー・エンドの暗号化、きめ細かいセキュリティの実現なども次期版での目標に掲げている。
ちなみに、フレスナー氏は来年1月1日に一線を退き、パートタイム勤務になる予定だ。フレスナー氏の後任には、勤続17年のテッド・カマート氏が就任する。カマート氏は現在、セキュリティ製品の開発を統括している人物である。マイクロソフトに入社する13年前からIT管理者として働いてきたフレスナー氏は、現職を退くことを考え始めた3年前に、カマート氏を後任者候補として「みずから選出した」という。
さらに同日、マイクロソフトはSQL Server 2005の「Service Pack(SP)2」のテクニカル・プレビュー版をリリースした。SP2の正式版は来年第1四半期中に提供される予定で、「Windows Vista」および「the 2007 Microsoft Office system」と連携することができる。SP2ではデータ圧縮などの機能強化が図られており、占有するディスク領域も40%削減されたと、フレスナー氏は説明している。
このほか、「SQL Server 2005 Compact Edition」のRC(Release Candidate)版や、11月30日に製造業者に対して出荷される「Visual Studio Team Edition for Database Professionals」の発表も併せて行われた。
(エリック・ライ/Computerworld)

