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[米国]
CA、仮想システムを統合管理するツール新版をリリース

(2006年11月28日)

 米国CAは11月27日、さまざまなベンダーのクラスタ化されたサーバや仮想化されたサーバを統合管理することが可能なソフトウェア・ツールの新バージョン「Unicenter Advanced Systems Management(ASM) r11.1」を発表した。

 同社のASMマーケティング担当ディレクター、パウラ・ダレイ氏によると、新バージョンは、単一のインタフェースを使って、仮想化されたサーバやサーバ・クラスタで構成されるシステムを統合的に管理できる。企業のITスタッフは、同一のコマンドを使って、ヴイエムウェアやマイクロソフト、レッドハット、サン・マイクロシステムズ、ヒューレット・パッカード、IBMなどの仮想システムを一元的に管理できるという。

 旧バージョンのr11は、管理データベースのIngresを使ってマイクロソフトやヴイエムウェアの仮想システムに管理機能を提供していたが、新バージョンでは、管理データベースがSQL Serverに変更された。

 6週間にわたって新バージョンをテストしてきたウェルスパン・ヘルスのテクノロジー・サービス担当マネジャー、ジョン・コールマン氏によると、来年1月からヴイエムウェアとIBMの仮想システム(来年にはマイクロソフトの製品も加わることになっている)を管理するために使う予定という。

 コールマン氏は、「仮想化技術を使えば、管理作業を行うための物理的な機器が不要になるうえ、いかなる場合にもスムーズに対応できる」と述べている。ウェルスパンが最初に導入したのはヴイエムウェアの仮想化ソフトウェア製品で、9カ月前から運用を行っている。

 コールマン氏によると、仮想化製品ベンダーは、それぞれ異なる管理コンソールを使っているため、ウェルスパンのような異機種環境のデータセンターでは、特にASMの有用性が高いという。需要の変動に応じて演算処理を別の仮想マシンに移さなければならない場合に、この種の管理ツールが威力を発揮する。

 コールマン氏は、「ASMなら機動的な対応が可能だ」とし、「(ASMなどのツールの)統合に関して、CAは高い評価を得ている。問題が起きた時には、同社に電話をかけて、話し合うこともできる」と述べている。

 新バージョンへの移行には、データベース・サーバ・ハードウェアを準備するのに余分な費用がかかるものの、同氏のスタッフは、IngresではなくSQL Serverが使えるという点を評価しているという。

 コールマン氏は、「今日発生した演算処理が明日もあるとは限らない」とし、仮想サーバ上で実行される処理をあらかじめ予測することは、ほとんど不可能だと指摘する。

 ASMを使えば、ITスタッフが基幹業務アプリケーションで障害が発生し始める時期を容易に把握し、追加可能なメモリや処理能力を他の仮想サーバに求めることができると、ダレイ氏は説明している。

 タック・ノエル&アソシエイツのアナリスト、リック・タック氏は、各種の機能を完備したパッケージを1つのツールにして提供しているのがASMのユニークな点だとしながらも、IBM(チボリ・ソフトウェア部門)やHP、BMCソフトウェアなど他の管理製品ベンダーも、今後対抗策を打ち出してくると予想する。

 「仮想化技術を導入するだけで、現在抱えている問題をすべて解決できると期待するIT関係者は多いが、実際には、さらに多くの管理ソフトウェアが必要になる」(タック氏)

 タック氏によると、仮想化製品のベンダーを1つに絞る方針のIT部門の場合は、ASMを導入しても意味がなく、ASMが必要になるような事態(Network Systems Managementのインストールも必要になる)を避けるため、1つの仮想化製品ベンダーで標準化したほうが望ましいという。

 調査会社IDCのアナリスト、ステファン・エリオット氏は、「来年は、複数の仮想化製品を使うIT部門が急増する」と予想しており、ITマネジャーに対し、次の予算編成では管理ソフトウェアを優先的に調達するよう勧めている。

 エンタープライズ・マネジメント・アソシエイツのアナリスト、アンディ・マン氏は、今後ASMのようなツールの有用性がさらに高まると指摘する。「仮想化された環境は、いずれ標準になるはずだ」(同氏)

 ASMを使うには、CAのNetwork and System Managementを導入する必要がある。同ツールは、ASMとは別の製品であり、価格はおよそ1万ドル。そのため、11月27日に出荷が始まったASMの価格は、3万ドル以上になる。

(マット・ハンブレン/Computerworld オンライン米国版)






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