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[米国]
シトリックスとシスコ、仮想化とVoIPを用いた「クリック・ツー・コール」機能を共同開発

(2006年12月12日)

 米国シトリックス・システムズは現在、提携しているシスコシステムズと協力し、アプリケーション上に表示される電話番号に簡単にダイヤルすることができる技術の開発を進めている。

 この技術を支えているのは、シトリックスの「Citrix Presentation Server」とシスコの「CallManager」だ。前者を使えば、各種アプリケーションをサーバに集約するとともに、そのアプリケーションのイメージをクライアント・デバイス上にロードすることができる。また、シスコのVoIPシステムである後者と統合すれば、クリック・ツー・コール機能を一部のアプリケーションに組み込むことが可能だ。

 クリック・ツー・コールとは、アプリケーション上に表示されている電話番号をクリックするだけで電話がかけられる機能の総称だ。例えば、表示されている電話番号にマウス・カーソルを重ねると、ポップアップ・メニューが表示され、「Call」メニューをクリックして指定した番号をダイヤルする、といった具合である。

 VoIP技術により、音声データはその他のデータと同様に扱われる。そのため、通話機能とその他の通信機能をアプリケーションに統合することが、VoIP技術の用途の中で大きな比重を占めるようになっている。

 音声データとその他のデータとを同じネットワークで扱えるようにすることは、もともとは経費を節減し、管理業務を簡素化する手段の1つだった。だが、シスコなどは経済性よりも機能性のほうを重視したアプローチをとっており、Citrix Presentation ServerとVoIP技術との組み合わせもその延長線上にある。

 Citrix Presentation Serverは、エンドユーザー側のコンピューティング・リソースを大幅に簡素化すると同時に、アプリケーションをサーバ側で一括して管理できるようにする仮想化サーバだ。登録されたアプリケーションは、クライアント・デバイスからのキー・ストロークとマウス・クリックが登録されているセントラル・サーバ上で稼働し、エンドユーザー側のスクリーンには稼働中のアプリケーションのイメージが表示される。

 シトリックスとシスコは来年1月半ば以降、Citrix Presentation Server経由で導入されたすべてのアプリケーションで、クリック・ツー・コール機能を使えるようにする予定だ。シトリックスの製品マーケティング担当シニアディレクター、バリー・フィリップス氏は、「当社とシスコでは、この機能を拡張すると同時に、電子メールやIM(インスタント・メッセージング)、Webコンファレンシングなどの通信機能をドロップダウン・リストに追加することを計画している」と語った。

 フロリダ州のウィンター・パーク市は、Citrix Presentation Serverのユーザーではないものの、Active DirectoryとシスコのVoIP電話ソフトとを組み合わせたシステムを使っている。同市の上級システム・アナリストであるパースラム・ラジャラム氏によると、このシステムは有効に機能しており、マイクロソフトの「Internet Explorer」で稼働するワンクリック・ダイヤリング機能などが使えるようになっているという。

 米国の調査会社フォレスター・リサーチのアナリスト、エリザベス・ハレル氏は、こうしたアプリケーションと音声通話機能の統合について、「いずれは多くのアプリケーションで中核的な機能になる」と予測する。今後は音声通話機能だけでなく、どうすれば相手がつかまるのかを察知する技術などがアプリケーションに組み込まれると見られている。

(ステファン・ローソン/IDG News Service サンフランシスコ支局)





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