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[米国]
シトリックス、アーデンスの買収でデスクトップ仮想化製品を拡充

(2006年12月21日)

 米国シトリックス・システムズは12月20日、米国アーデンスを買収すると発表した。アーデンスは、OSとアプリケーションをディスクレスPCにストリーミングする技術を有しており、今回の動きも、買収を通じて製品ラインの拡充を目指すシトリックスの取り組みの一環だ。

 アーデンスの買収により、シトリックスは、WindowsやLinuxを必要に応じてデスクトップやサーバにストリーミングする技術を手に入れたことになる。OSやアプリケーションをセントラル・サーバで集中管理するという、いわゆるデスクトップ仮想化のアプローチには、とりわけ管理コストの低減やセキュリティの強化といった面で大きなメリットがある。

 シトリックスは現時点で、株式非公開企業であるアーデンスの買収金額を明らかにしていないが、買収手続きは来年第1四半期中に完了する見通しだ。シトリックスの戦略開発担当バイスプレジデントであるマイク・クリスティンジアーノ氏は、来年以降にアーデンスの製品を自社の製品ラインに統合する方針を明らかにした。

 アーデンスは、およそ100人の従業員と3,000社ほどの顧客を抱えており、クリスティンジアーノ氏によると、同社は今後もマサチューセッツ州ウォルサムのオフィスで業務を継続する予定だという。

 ここ数年、シトリックスはおよそ6億ドルの資金を投じてベンダーを買収し、製品ラインの拡充を図ってきた。例えば、2005年6月には、同社にとって最大規模となる3億ドルでネットスケーラーを買収している。ネットスケーラーは、Webアプリケーションの性能を高める技術を開発しているベンダーである。

 「当社は、3年ほど前に単一製品のベンダーから脱却した。現在では、10数種類の製品を抱えている」(クリスティンジアーノ氏)

 また、シトリックスは今年5月、パフォーマンス監視システムのベンダーであるリフレクト・ソフトウェアを1,670万ドルで買収した。さらに8月には、ネットスケーラーの技術を補完するため、オービタルデータを5,000万ドルで買収している。オービタルデータは、WANを使ったアプリケーション配信の最適化技術を開発しているベンダーだ。

 シカゴにあるキリスト教系のゴードン工業高校でITマネジャーを務めるジョー・テラシ氏は、コンピュータ研究室でアーデンスのアプリケーション・ストリーミング技術を使っている。同氏は、学生がPCのOSに手を加えたり、レジストリを変更したりするといった「普通ならとても怖くてできない行為」を認めており、こうした行為がどのような結果をもたらすのかを観察している。テラシ氏によると、アーデンスの技術を採用しているおかげで、学生たちが手を加えても、リブートするだけで、システムのイメージは元の状態に戻るという。

 テラシ氏は、アーデンスの買収がシトリックスの顧客にとってプラスになるかどうかはまだわからないとしながらも、シトリックスが従来からの路線を継続し、技術の改善に努めるのであれば、すぐれた製品が生まれるだろうと語っている。

(パトリック・ティボドー/Computerworld オンライン米国版)






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