【 ここから本文 】

ソフトウェア&サービス


ソーシャルブックマークに登録 : Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマークに登録 del.icio.usに登録 newsing it!に登録 Buzzurlにブックマーク livedoorクリップに登録 Slashdotにタレコむ イザ!ブックマークに登録 Twitterでつぶやく
print 印刷用ページの表示


[米国]
IBM、デスクトップLinuxの導入を促進する「Open Client」サービスを発表

(2007年02月13日)

 米国IBMは2月12日、「Open Client」と呼ばれる新サービスを発表した。同社のコラボレーション・ソフトウェア「Lotus」を、WindowsおよびLinuxデスクトップOSが混在する環境で簡単に動作させることを可能にするサービスだ。

 Open Clientには、デスクトップ管理機能やアプリケーション移行サポート、ベスト・プラクティスに関するアドバイスなどが含まれる。OSサービスは、レッドハットとともにノベルも提供することになるという。

 IBMでオープンソースおよびLinuxミドルウェア担当副社長を務めるジェフ・スミス氏は、IBMは同サービスを開始するにあたり、レッドハットの「Enterprise Linux Workstation」ソフトウェアをはじめとするデスクトップOSを社内導入した際の経験を活用したと述べている。

 新サービスの特徴について、スミス氏は、「利用資格のあるユーザーに適切な技術を利用させるためのサービス」だと説明する。こうしたユーザーの役割ベースによるクライアント管理は、グループウェア分野におけるIBMの最大のライバルであるマイクロソフトなど、多くのソフトウェア・ベンダーがしきりと喧伝しているコンセプトだ。

 IBMは、Open Clientサービスやその他の取り組みをとおして、遅まきながらもLotusコラボレーション・ソフトウェアのマルチプラットフォーム機能をアピールし、マイクロソフトの「Exchange」製品との差別化を図ろうとしている。マイクロソフトはいまだにLinuxをサポートしていないからだ。

 IBMは、「Notes」クライアントおよび「Sametime」インスタント・メッセージング・ソフトウェアについて、オープンソースOSであるLinuxに対応したバージョンを出すのが遅れていた。Notesクライアントは2006年7月に、Sametimeは同8月に、ようやくLinuxをサポートした。Linuxユーザーは、それ以前はWebクライアントを利用するか、ソフトウェアをエミュレートしなければならなかった。

 スミス氏によると、NotesおよびSametimeを含め、ソフトウェアの基本機能を新しい環境へ移行したことで、Linuxのサポートは格段に容易になったという。新版は、オープンソース団体のEclipseファウンデーションが開発したミドルウェア・レイヤ上で動作する。なおIBMは、このレイヤを「Eclipse Rich Client Platform」と呼んでいる。

 Open Clientは、Notes、Sametime、ポータル・アプリケーションを開発する「WebSphere Portal 6.0」、Webブラウザおよび「Lotus Expeditor」からアクセス可能なサービスとなる。Lotus Expeditorは、コンポジット・アプリケーション用のEclipseベース・クライアント開発プラットフォームである。

 IBMは今年後半にも、Open Clientサービスの対象にアップルのMacintoshを加える方針だ。また、年末までに出荷する予定の「Lotus Notes 8」「Lotus Connections」「Lotus Quickr」も、Open Clientに追加する考えだという。

 IBMの社内では、Lotusコラボレーション・ソフトウェアのソフトウェア・スタックを作り、社員がWindowsおよびLinux上で稼働している複数のLotusアプリケーションを、同社のエンタープライズ・インフラストラクチャに統合できるようにしている。

 総勢32万9,373名に及ぶIBM社員の約5%に当たる1万6,468人が、LotusソフトウェアをLinux上で使用しており、昨年はそのうち5,000人以上が新版Lotusのベータ・テストに参加した。

 同社では、ソフトウェアおよびハードウェア開発者、チップ設計者、Linuxサポートおよびマーケティング担当者、研究者などが、Linux上でLotusを利用している。ただし、ビジネス・コンサルティングに携わる社員は、携帯デバイスをメインのコンピュータとして使っており、Linux対応の恩恵は得られない。

 スミス氏は、「携帯デバイスにも、ほぼすべてのワークロードをサポートする機能が搭載されている。ただし、そうした機能を連携させるには、それなりの手間がかかる」と説明する。携帯デバイスにインストールされたLinux上でアプリケーションを動かすための作業は、デスクトップやサーバよりずっと困難だ。

 なお、IBMは、2月13日〜14日にニューヨークで開催される「LinuxWorld OpenSolutions Summit」で、Open Clientに関する詳細情報を明らかにする予定だ。

(チャイナ・マーテンス/IDG News Service ボストン支局)






関連記事

▲ページの先頭へ戻る


Insight

インテリジェント化が進むビデオ監視技術――物体の検知・追跡・分類が可能に

マーケティングなどへの活用で、監視ソフト市場は拡大

Insight 記事一覧





key Person



Main Topics

SOA



Weekly Ranking

集計期間:08/23〜08/29



Computerworld Global
米国
英国
中国
ドイツ
オーストラリア
シンガポール
その他の国