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[米国]
マイクロソフト、組み込みデバイス向け「.Net Micro」をリリース

組み込みデバイス開発分野でLinuxに挑戦状

(2007年02月14日)

 米国マイクロソフトは2月13日、ドイツ・ニュールンベルグで開催中の「Embedded World 2007」(2月13〜15日)において、電子レンジやリモコンなどの組み込みデバイスのプログラム開発に対応する「.Net Micro Framework」を発表した。

 同フレームワークは、C#言語を用いたプログラムを小型デバイスで実行するためのプラットフォーム。同時にソフトウェア開発キット(SKD)もリリースされている。

 マイクロソフトのプロダクト・ユニット・マネジャー、コリン・ミラー氏によると、OSの機能が多すぎてハードウェアが高価になるという理由から「Windows CE」の使用を避けてきた開発者に訴求したい考えだという。例えば、リテール・キオスクなどのデバイス向けのコードに取り組む開発者などがターゲットになる。

 「こうした開発者の多くは、組み込みLinuxプログラムを利用しているが、一部の開発者は、プログラミングが複雑になることから、Linuxとマイクロソフトの両プログラミング環境の利用を望んでいない」(ミラー氏)

 今回リリースされたSDKを使えば、同社の「Visual Studio」開発ツールを使ってプログラムを開発できる。SDKはハードウェア・エミュレーションや、エミュレートしたハードウェアと実際のハードウェアをデバッグするグラフィカル・デバッギング機能などを備えている。

 .Net Micro FrameworkとSDKは、電子レンジなどの多くの家電機器に採用されている「Arm 7」および「Arm 9」マイクロプロセッサ・コア・ベースのハードウェア・プラットフォームをサポートしており、ホーム・オートメーション・システム、産業用センサー、小売店向けディスプレイ、医療用モニタなどのさまざまなアプリケーションの開発に使用できる。

 マイクロソフトは、同プラットフォームにWebサービス機能を追加する作業に取り組む計画で、これによりプラグ&プレイ環境が実現されることになる。例えば、新しい食器洗い機を購入した消費者は、それを自宅のホーム・オートメーション・システムに直接統合できるようになるという。

 マイクロソフトでは、.Net Micro FrameworkとSDKにボリューム・ライセンス方式を採用し、機器1台当たり1ドル〜2ドルを徴収するとしている。

 英国ハル大学のコンピュータ・サイエンス学部講師で、マイクロソフトの「Most Valuable Professional」の称号を持つロブ・マイルズ氏は、自身のブログの中で、「マイクロソフトは、.Net Micro Frameworkの提供により、組み込みシステム開発者の作業を簡素化することを目指した」と記している。

 マイルズ氏によると、小型デバイス向けコードの開発は、これまでプログラマーが低レベル・インタフェースを習得し、ハードウェアで直接実行されるコード記述する必要があったため、とても難しかった。プログラムはデバッギングが難しく、プログラマーは多くの新ツールを使う必要があったという。

 .Net Micro Frameworkでは、Visual Studio 2005を使ってコードを記述してデバッグすることができる。ハードウェア機能はオブジェクト指向ベースで表示されるため「非常に使いやすい」とマイルズ氏は評価している。

 「これにより組み込みコードの作成が簡単になり、幅広い層の開発者に門戸が開かれることになる」(マイルズ氏)

(ジェレミー・カーク/IDG News Service ロンドン支局)






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