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[米国]
マイクロソフトのレイ・オジー氏、グーグルのWebアプリ戦略を批判

「ソフトウェアの提供手段として間違っている!」

(2007年03月01日)

 米国マイクロソフトのCSA(チーフ・ソフトウェア・アーキテクト)であるレイ・オジー氏は2月28日、ゴールドマン・サックス・グループ主催の投資家会議で、グーグルの「Google Docs&Spreadsheets」のようなホスティング型アプリケーション提供サービスを「ソフトウェアの提供手段として間違っている」と批判した。

 Google Docs&Spreadsheetsとは、ワープロや表計算アプリケーションをホスティング形式で提供するサービスである。グーグルは先週、同サービスに電子メール(Gmail)、スケジュール管理(Google Calendar)、チャット(Google Talk)といった同社のアプリケーションを統合した「Google Apps Premier Edition」の提供を開始している。

 Google Apps Premier Editionは1ライセンス当たり年間50ドルで提供されるため、従来のソフトウェア製品よりも安価に利用できる点で注目を集めている。なお、日本では1ライセンス当たり年間6,300円で提供されている。

 オジー氏は、「グーグルは検索Webサイトと広告を連動させることに成功し、莫大な利益を得た。この事実はマイクロソフトにとって“モーニング・コール”となった」と、グーグルの影響力を認めた。しかし、マイクロソフトが今後、グーグルと同様の戦略路線をとることはないという姿勢を示した。

 「ドットコム時代以降、ソフトウェア開発者は、マイクロソフトの『Office』と同等の機能を、いかにしてWebブラウザにも搭載するかについて研究してきた。Google Docs&Spreadsheetsにかぎらず、以前から『ThinkFree』や『Zoho』といった、オンラインでオフィス・ツールを提供する製品は存在する。Web環境にOfficeの“コピー的”なアプリケーションを作成しようという動きはいくらでもある。しかし、そうしたWebアプリケーションは、ネットワークに接続されていなければ利用できない。その利便性には相当の“トレードオフ”がある。マイクロソフトは彼らと同じような方向に進むことはない」(オジー氏)

 オジー氏が言うように、ホスティング型アプリケーションは確かにオフラインでは利用できない。しかし、グーグルのアプリケーションに限って言えば、近々オフラインでも操作できるようになる可能性がある。というのも、モジラが2月27日に、今年下半期にリリース予定の「Firefox 3.0」ブラウザに「Webアプリケーション・オフラインサポート」機能を搭載する計画を明らかにしたからだ。

 モジラの開発者は、Firefox 3.0に搭載される同機能の優先度を「P1」と位置づけている。P1は、「この機能を搭載しなければ、正式リリースはしない」という最優先レベルを示している。

 オジー氏は、今回の会議ではFirefoxとグーグルの関係には言及せず、今後のWebアプリケーションの方向性について、「手もとにあるソフトウェアを複製し、オンラインで提供すればよいというものではない」と語った。

(グレッグ・カイザー/Computerworld オンライン米国版)






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