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[米国]
レッドハット、「Red Hat Enterprise Linux 5」を正式リリース

“肥大化”批判に、モジュラー・デザインの有効性をアピール

(2007年03月15日)

 米国レッドハットは3月14日、モジュラー・デザインを採用した「Red Hat Enterprise Linux 5(RHEL5)」を正式リリースした。同社幹部は、サンフランシスコで催された製品発表会の席上、「RHEL5は、OSは大容量かつ複雑になりすぎているという批評家の意見に真っ向から挑戦した製品だ」と力説した。

 レッドハットが2年ぶりにリリースしたオープンソースOSのRHEL5は、ロンドン、シンガポール、ドイツ・ハノーバーのイベントでも発表会が開催されている。

 一部の批評家らは、OS全盛時代は終わりを告げようとしていると指摘する。例えば、ソフトウェア・ベンダーであるアールパスのCEO、ビリー・マーシャル氏は、ソフトウェア・アプライアンスをLinuxディストリビューションの代替として推奨している。

 同社の顧客は、不必要な機能が満載された大規模OSを購入する代わりに、アプリケーションとアプリケーションを動作させるのに必要なOSコードを組み合わせた、コンパクトなソフトウェア・プラットフォームを利用しているという。

 マーシャル氏は、RHEL 5もマイクロソフトの「Windows Vista」と同じく「肥大化した」製品だと主張している。

 しかし、レッドハットのエンジニアリング部門副社長を務めるポール・コーミア氏は、RHEL 5では、ユーザーがみずから選んだ任意のOS機能だけを動作させることができると反論する。

 「われわれはRHEL 5に、高度にモジュラー化されたデザインを採用した。DNS(Domain Name System)をインストールしたくないなら、しなくてもかまわない。RHELではこれまでも、ストレージ・コンポーネントや管理コンポーネントを使わないといったオプションを提供してきた」(コーミア氏)

 RHEL 5では、OSのレベルを表す「AS」や「ES」といった分類が廃止され、「Red Hat Enterprise Linux and Red Hat Enterprise Linux Advanced Platform」と呼ばれるエディションが用意された。

 現在「Red Hat Enterprise Linux ES」を利用しているユーザーは、料金体系を変更することなしにRHEL 5へアップグレードでき、「Red Hat Enterprise Linux AS」の利用者は同様に無料でRHEL 5 Advanced Platformに移行できる。

 RHEL 5には、同OSを最大4つのゲスト環境で稼働させる仮想化機能が搭載されており、1つのソフトウェアを4台のサーバで仮想的に動作させることが可能になった。一方のRHEL 5 Advanced Platformは、実行できる仮想OSの数に制限はない。コーミア氏は、レッドハットはサーバとストレージの両方の仮想化を実現したと述べている。

 RHEL 5の販売はすでに開始されており、ヒューレット・パッカードやサン・マイクロシステムズなどの企業の要請に応じて、サーバへの実装も進められている。サンは、同社の「Solaris 10」と競合する製品も含め、複数のOSをサポートしている。

 サンのSolarisソフトウェア部門マネジャー、ラリー・ウェイク氏は、「(レッドハットは)優れた特徴を持つOSの開発に成功した。もっとも、Solarisは以前からそうした特徴を備えているが……」と述べた。

 レッドハットは今年後半に、「Red Hat Exchange」というパートナー向けプログラムを立ち上げるという。独自の経路やレッドハットを通じて製品を販売する主要なオープンソース・アプリケーション・ソフトウェア・ベンダーを支援するためのプログラムだ。

 レッドハットの企業開発担当バイスプレジデントを務めるマイケル・エバンス氏は、「オープンソース・プロバイダー各社の事業を一本化し、共通のサブスクリプション契約によってサポート窓口を運用していく」と、同プログラムの特徴について説明した。

 同プログラムに参加することが決まっているのは、データベース・プロバイダーのマイエスキューエル、CRMを専門とするシュガーCRM、電子メールおよびメッセージング・システム企業のジンブラなど。

(ロバート・マリンズ/IDG News Service サンフランシスコ支局)






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