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[米国]
LANDesk、クライアント・アプリの仮想化技術を発表

対象アプリとランタイムをパッケージングし、仮想アプリとして配布

(2007年05月23日)

 ITサービス管理ベンダーの米国LANDesk Softwareは5月22日、クライアント・アプリケーションの仮想化技術「LANDesk Application Virtualization」を発表した。同社はこの技術を、「アプリケーション配布の新パラダイム」と位置づけている。

 Application Virtualizationの特徴は、アプリケーションのコード(ドライバやレジストリ・キーなどあらゆる要素を含む)を、400KB程度の小さなランタイムとともにパッケージングし、実行可能なファイル(.exe)を生成することにある。このファイルを共有ネットワーク上やUSBメモリ内に置いておき、PCからアクセスすれば仮想アプリケーションとして利用することが可能だ。仮想化されたアプリケーションを使用するのに特別な環境をPC側で用意する必要はない。同社はこの手法を、「アプリケーションとOSの分離を支援するもの」としている。

 アプリケーションのパッケージングに要する時間は5分足らずで、ランタイムのサイズも小さい。そのため、アプリケーションをPCにインストールして使用する場合と比べ、パフォーマンス低下も「気にならないレベル」(同社)だという。

 同社で製品マネジャーを務めるコビー・ガー氏は、同技術の利点の1つとして、旧バージョンのOSでしか動かないクライアント・アプリケーションでも、VMwareといった仮想化ソフトを導入することなく利用可能になることを挙げる。ガー氏はWindows Vistaを例に、次のように語る。

 「ご存じのように、多くの企業がまだVistaに移行しておらず、移行するのに何が必要かを検討しているというのが今の状況だ。Vistaに対応していないアプリケーションもまだ多い。もちろん、仮想化ソフトを使ってPCを複数の仮想マシンに分割し、Vista以外のOSを稼働させれば、そうしたアプリケーションも1台のPCで動かすことはできる。しかし、その場合は、複数のOSにパッチを当てたり、複数の作業方法を習得したりする手間が生じる。われわれが『(OSと)アプリケーションの分離』という手法に着目した理由は、まさにここにある」

 Application Virtualizationを使えば、Vistaに対応していないアプリケーションでも、Vista搭載PCで安全かつ安定的に利用できると、ガー氏は説明する。市販されている仮想化ソフトに頼らなくても、Vista非対応のクライアント・アプリケーションを使い続けることができるわけだ。

 仮想マシンを使ってWindows 2000などの古いOSを稼働させるには、多くのメモリを確保しなければならない。また、クライアント・アプリケーションと対応OSをサーバ上で動かすデスクトップ仮想化技術もあるが、その場合もクライアントPCに仮想化のためのソフトをインストールする必要がある。

 LANDesk自身、Application Virtualizationを使ってInternet Explorer(IE) 6とIE 7を同じシステムで稼働させている。同社の広報担当ディレクター、ダン・クック氏は、「当社には、IE 7に対応していない外部システムがある。そこで、Application VirtualizationによってIE 6とIE 7をそれぞれパッケージングし、両方を同じPCから利用できるようにしている」と語っている。

 アプリケーションや仮想化ソフトをPCにインストールする必要がないということは、PCの管理が容易になることを意味する。米国防総省のように、ユーザーが勝手にアプリケーションをインストールしたり、レジストリに書き込みを行ったりすることができない環境でも、Application Virtualizationを活用すれば、システムに悪影響を及ぼすことなく仮想化されたアプリケーションをPC上で利用することができる。

 さらに、IE 7がサポートするVistaの強力なセキュリティ機能も利用可能だ。Vistaの場合、IE 7は「プロテクト・モード」で稼働するため、Windowsの変更や悪意あるコードのインストールが難しくなっているが、Application VirtualizationならIE 7を完全に分離できるという。

 LANDeskは22日、システム管理スイート「LANDesk Management Suite」にApplication Virtualizationを統合したことも明らかにした。同スイートは、仮想アプリケーションの管理、ライセンス利用の追跡、仮想アプリケーションの分配、共有ネットワークからのアプリケーション・ストリーミングといった機能をサポートしている。

(グレッグ・カイザー/Computerworld オンライン米国版)




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