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[米国]
IBM、Jazz技術の普及を目的としたコミュニティ・サイトを開設

Rationalユーザーを対象に、情報共有の場を提供

(2007年06月12日)

開発者を対象にしたオンライン・コミュニティ・サイト「Jazz.net」

 米国IBMは6月11日、オーランドで開催中の「IBM Rational Software Development Conference 2007」(6月10日〜14日)において、ソフトウェアのコラボレーション開発を支援する「Jazz」技術の普及に向け、開発者を対象にしたオンライン・コミュニティ・サイト「Jazz.net」を開設したと発表した。

 Jazzによるコラボレーション開発は、オープンソース・プロジェクトとして知られる「Eclipse」をお手本にしている。ただし、IBMの幹部によると、Eclipseでは個々の開発者の生産性向上を重視していたが、Jazzでは、開発プロセスの全サイクルと、開発チーム相互のコラボレーションをサポートすることに重点を置いているという。

 IBMによると、Rational製品の顧客やビジネス・パートナーは、Jazz.netを通じてバグをリポートしたり、既存コードの変更/修正などを行ったりすることができるという。

 しかし、IBMでRational製品のマーケティング・ディレクターを務めるデーブ・ロック氏は、Jazz.netはほんとうの意味でのオープンソース・コミュニティではないと語る。なぜなら、同社のコードを利用して開発された製品の所有権は、すべてIBMに帰属するからだ。なお、Jazz技術はいずれRational製品に組み込まれることになっている。

 米国の地域医療保険会社ブルー・クロス・ブルー・シールド・オブ・ミシガンでアーキテクチャ・ガバナンス担当マネジャーを務めるトニー・キャラン氏は、「ソフトウェアをコラボレーティブな環境で開発できるようになれば、開発プロジェクト全体の効率が高まる」として、Jazzに期待を寄せている。

 キャラン氏は、「個々の開発者を囲い込んでいる“オリ”を破壊し、開発チームのだれもが共通の目標に向かって作業できるようにするには、開発作業の進捗状況を把握できるようなツールが必要だ」と語る。

 また、今回のコンファレンスでは、Jazzプラットフォームによって開発された初の製品「IBM Rational Team Concert」(ベータ版)も発表された。同製品は、ソフトウェア開発チーム内のリアルタイム連携を実現するソフトウェアである。中規模および大規模企業のアジャイル開発に最適化されており、同社の変更管理/リリース管理ソリューションの「Rational ClearCase」と「ClearQuest」と連携させることができるという。

 米国フォレスター・リサーチのアナリスト、キャリー・シュウェーバー氏は、Jazzを高く評価している1人だ。同氏は、「企業がJazzを導入することで、開発プロセスにかかわっているすべての開発者が、単一のリポジトリからプロジェクト・データにアクセスできる。だれもがプロジェクトの全体を把握できるわけだ」と語っている。

(ヘザー・ヘイブンステイン/Computerworld オンライン米国版)






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