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[米国]
ヤフーのCEOに共同創業者のヤン氏が就任
現CEOのセメル氏は非常勤の会長に――事実上の更迭人事
(2007年06月19日)
| 米国ヤフーのCEOに就任する共同創業者のジェリー・ヤン氏 |
米国ヤフーは6月18日、約6年間CEOを務めたテリー・セメル氏が退任し、同社共同創業者のジェリー・ヤン氏が新CEOに就任すると発表した。
今後セメル氏は非常勤の会長として同社にとどまるが、経営上の執行権はない。同氏は近年、急成長を続ける検索エンジンの広告市場で、期待された成果を上げられなかったとして、アナリストや株主らの厳しい批判を浴びてきた。
米国ガートナーでアナリストを務めるアレン・ワイナー氏は、今回の人事はヤフーにとって大きなプラスになると指摘する。
「新CEOにヤン氏が就任すれば、米国アップルのスティーブ・ジョブズ氏と米国マイクロソフトのビル・ゲイツ氏と並んで“3大カリスマ創業者”となり、米国グーグルの共同創業者兼社長のラリー・ページ氏とセルゲイ・ブリン氏、さらに同社CEOのエリック・シュミット氏の“3大カリスマ・エンジニア”に対抗できる。インターネット市場とヤフーのビジネスを知り尽くしているヤン氏に、従業員は一致団結して従うはずだ」(ワイナー氏)
非常勤の会長となったセメル氏は、2001年5月にヤフーの会長兼CEOに就任した。同氏はヤフーに入社する以前は、米国ワーナー・ブラザースの会長兼共同CEOを24年間務め、その前は米国ウォルト・ディズニーとCBSで映画配給部門の責任者を務めていた人物だ。
同氏がヤフーに迎えられたのは、映画産業(ハリウッド)とヤフーの関係を強化し、コンテンツを充実させるためだった。しかし、このもくろみは失敗に終わったようだ。
この戦略についてワイナー氏は、「セメル氏に映画産業とヤフーとの懸け橋を期待することには無理があった」と切り捨てる。
またヤフーの取締役会は同日、上級副社長で広告出版部門の責任者を務めるスーザン・デッカー氏を社長に任命したことも発表した。
CEOを退任するセメル氏は、「この1年間はヤフーにとってつらい1年であり、経営陣の中で業績に満足している人はだれもいない。しかしヤン氏とデッカー氏なら、今後数年にわたる変革を通して、ヤフーのかじ取りができる人物だ」と述べている。
一方ヤン氏とデッカー氏は、現在のヤフーの業績について、検索連動広告システムの「Project Panama」が予想を上回る利益を上げており、昨年12月に行った大幅な組織再編が功を奏したことを強調している。
デッカー氏によると、組織再編を断行したことで、低迷する「Yahoo! Auctions」(米国のみ)や「Yahoo! Photos」の閉鎖など、大胆なビジネス判断を下しやすくなったという。
(ホアン・カルロス・ペレス/IDG News Serviceマイアミ支局)
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