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[米国]
ワークデイ、ホステッドERPスイートの提供計画を明らかに
タギング技術を駆使してERPデータを検索
(2007年08月21日)
米国ワークデイは8月20日、オンデマンド財務管理サービスのベータ・リリースの開始を発表するとともに、ホステッドERPスイートの提供計画を明らかにした。
2005年3月に設立されたワークディは、ピープルソフトの共同設立者であるデーブ・ダフィールド氏が率いる新興企業であり、同社が製品化を計画している4つのオンデマンドERPスイートの最初の製品である人材管理サービス「Human Capital Management」を2006年11月に投入している。
20日の発表では、これ以外の3つのスイート製品である「Financial Management」と「Resource Management」、「Revenue Management」にスポットライトが当てられた。ちなみに、同社の4つのスイートは総称して「Enterprise Business Services」と呼ばれている。
ワークデイのアプリケーション戦略担当バイスプレジデント、マーク・ニットラー氏は、同スイートの特徴について、「リレーショナル・データベース上で稼働し、企業の財務データ記録機能を中心に構築される従来型ERPソフトウェアに取って代わるものだ」と強調した。
そのコンセプトは、オブジェクト管理システムを使って、組織内で発生するビジネス・イベントをすべて保存するというものだ。
これにより、ビジネス・イベントに関係する会社全体の構造を定義し、サードパーティのBI(ビジネス・インテリジェンス)ツールに頼ることなく情報を分析できるようになるという。
ワークデイは、タギングの考え方を利用して、ERPデータを検索し、リンクする技術を提供している。これにより、ERPプロセスの使いやすさを向上させ、異なるタイプのソフトウェアとの統合を実現できるほか、ビジネスの変化に応じたプロセスの変更が可能になるとしている。
ワークデイの人材管理サービスは、おおむね完成しつつあるが、ほかの3つのスイートは、一部の機能が投入されたにすぎず、各種の機能が出そろうのはこれからだ。
リソース管理スイートのResource Managementは、現在のところサプライヤー・アカウントに重点が置かれており、調達および支出関係の機能は今後整備されることになっている。また、財務管理スイートのFinancial Managementは、財務会計と会計報告、現金管理機能が利用可能だが、プランニングと予算管理、管理会計機能は今後開発される。収益管理スイートのRevenue Managementについても、顧客アカウント機能が利用可能だが、請求や収益認識機能は今後開発される予定だ。
これらの製品は、従業員数が1,000〜5,000人、年間売上高が2億〜10億ドル規模の企業をターゲットにしており、顧客企業の規模に応じてサブスクリプション料金を設定するという。同社では、個々の顧客から得られる年間のサブスクリプション収入を10万ドル程度と見込んでいる。
ワークデイは、いずれSAPやオラクルなどの大手ERPベンダーに正面から挑むことになりそうだ。ホステッドERPに関するオラクルの計画は不透明だが、SAPは現在、オンデマンドERP/CRM/SCMスイートの「A1S」を2008年第1四半期に正式出荷する方向で準備を進めている。
ワークデイのCTO(最高技術責任者)を務めるスタン・スウェート氏によると、同社は、2カ所のホスティング施設を使ってSaaS(Software as a Service)を提供しているという。プライマリ・データセンターは、エクイニックスが所有するバージニア州の施設にあり、バックアップ・サイトとしても機能するもう1つのデータセンターは、西海岸のソニックスにある。ワークデイは、これらの施設内で使われているすべてのコンピュータを所有・管理している。
ワークデイは現在、株式を公開していない。本社は、カリフォルニア州ウォルナットクリークにあり、従業員はおよそ120人。資本金の3,500万ドルは、ダフィールド氏とベンチャー・キャピタル会社グレイロック・パートナーズが出資している。
(チャイナ・マーテンス/IDG News Service ボストン支局)
- 米国ワークデイ
- http://www.workdayhrs.com/
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