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[世界]
マイクロソフト、Flash対抗の「Silverlight 1.0」を正式リリース

開発ツール連携やWindows Live配信サービス対応をアピール

(2007年09月06日)

 米国マイクロソフトは9月5日、「Silverlight 1.0」ビデオ・プラグインの正式版をリリースした。また、「Moonlight」プロジェクトの一環としてSilverlightをLinuxに移植するノベルの取り組みに協力することも明らかにした。

 Silverlightは、「Windows Media」技術を用いて音楽・映像を高速にストリーミングおよび再生する技術で、Web上のマルチメディア・エクスペリエンスを向上させるために開発された。

米国マイクロソフトの「Silverlight」サイト

 マイクロソフトはこれを武器に、ライバルのアドビ システムズが提供するWeb用マルチメディア・ソフトウェア「Flash Player」に対抗しようと目論んでいる。

 「ついにSilverlightプラグインをリリースすることができた」。マイクロソフトのユーザー・エクスペリエンス・プラットフォーム/ツール開発チーム担当グループ製品マネジャー、パリマル・デスファンデ氏は感慨深げにそう宣言した。

 すでにSilverlight 1.0の正式版が、Silverlightの日本語サイトから入手可能になっている。

 マイクロソフトによると、次期版のSilverlight 1.1には、.Net開発やトランザクション機能などが追加され、よりインタラクティブなコンテンツを扱えるようになるという。バージョン1.1は、現時点ではまだごく初期のアルファ版だ。

 Silverlightは現在、WindowsおよびMacintoshにしか対応していないが、ノベルがMoonlightプロジェクトの一環としてLinuxクライアント上で動作させるための取り組みを進めており、マイクロソフトもこれを支援しているという。

 Moonlightプロジェクトを統括するノベルのディベロッパー・プラットフォーム担当副社長、ミゲル・デ・イカザ氏は、Moonlight 1.0は6カ月以内に完成すると説明している。

 「主要なディストリビューターにMoonlightを配布するとともに、RPMおよびDEBディストリビューション・パッケージとしても提供する。Linuxのパッケージング・システムに詳しくないユーザーのために、Mozillaベースのインストーラも用意する」(イカザ氏)

 マイクロソフトのデスファンデ氏は、SilverlightとFlashの相違点をいくつか指摘した。それは、Silverlightが低コストで高画質の映像を配信でき、マイクロソフトの開発者用ツールと連携可能であること。そして「Windows Live」のSaaS(Softwear as a Service)コンポーネントとして「Silverlight Streaming」を提供していることである。

 「われわれのサービスを利用して映像コンテンツのストリーミング配信したい顧客には、そうした選択肢も用意している」(デスファンデ氏)

 同氏によると、有名なプロモーターであるビンス・マクマホンズ氏のワールド・レスリング・エンターテインメント(WWE)やエンターテインメント・トゥナイト、ビデオ配信を行っているブレイク・ドットコム、ホーム・ショッピング・ネットワークなど、Silverlightのユーザーはバラエティに富んでいるという。

 WWEのインタラクティブ・メディア担当クリエイティブ・ディレクターであるロス・アンガート氏も、マイクロソフトのツールを利用できる点はSilverlightのアドバンテージだと評価する。

 同氏は、映像を低コストでストリーミングでき、複数のビデオ・ストリームを再生できるなど、「Silverlightには開発面での利点がある」と述べた。

 「Flashは確かにすぐれたツールであり、われわれのサイトでもFlash製品を使用している。だが、パートナーシップを結ぶ企業としては、これまでのところマイクロソフト以上の存在はいないと思っている」(アンガート氏)

 WWEは今後、Silverlightを利用して、プロレス関連のビデオやブロードバンド・コンテンツを配信していく予定だ。アンガート氏は、現在のシステムに大きな変更を加えるつもりはないとしている。

 「(Silverlightのおかげで)ユーザーはわれわれのビデオ・ライブラリのすべてにアクセスできるようになるだろう」(アンガート氏)

 開発者は、マイクロソフトの「Visual Studio」および「Expression」ツールを使用し、Silverlight向けのアプリケーションを開発することができる。同社は5日、Silverlight用にリッチ・メディア・コンテンツをエンコードし、配信する「Expression Encoder 1.0」(旧「Expression Media Encoder」)をリリースしている。

 5日の発表会では、パートナー・プログラム「Silverlight Partner Initiative」の取り組みも紹介された。すでに35社以上の企業がSilverlightのサポートを表明しており、その中には、アカマイ・テクノロジーズ、アイデンティティマイン、エレクトリック・レイン、トゥーフォー・デジタルなどが含まれているという。

(ポール・クリル/InfoWorld オンライン米国版)






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