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[国内]
NEC、Web 2.0対応の「StarOffice X」を発表

StarOffice21の機能を継承しつつ刷新を図った新版。独自検索技術も実装

(2007年09月10日)

NEC執行役員 岡田高行氏

 NECは9月10日、EIP(企業情報ポータル)型グループウェア製品として、すでに約3,500社で採用されている「StarOffice21」の機能を継承しつつ刷新を図った新版「StarOffice Xシリーズ」を発表した。Xシリーズでは、新たにWeb 2.0技術への対応や同社独自の検索機能を実装するなどの強化が図られている。

 EIP型グループウェアに位置づけられていたStarOffice21に対し、XシリーズではWeb 2.0対応といった利用者参加型の機能の組み込みによって業務におけるさまざまなコラボレーションが実現するとし、同社はXシリーズを「Enterprise 2.0コラボレーティブウェア」と位置づけている。

 発表に際し、同社執行役員の岡田高行氏は「今の企業に求められているイノベーションを実現するには、コラボレーションによって新しい価値を生み出す必要がある」と語り、そのためのコラボレーション・システムとして、アイデアが創出しやすい環境、時間や場所を限定しない共同作業環境、膨大な情報を容易に利活用するための手段と環境、セキュリティとコンプライアンスが保たれた環境の重要性を強調した。そして、「それらを実現するためにStarOffice Xシリーズを製品化した」(岡田氏)という。

StarOffice Xシリーズの強化ポイント

 Xシリーズの強化ポイントとして同社は、(1)刷新されたユーザー・エクスペリエンス、(2)多種、多量の情報の利活用を実現する情報管理基盤、(3)ワーク・スタイルを変えるWeb 2.0モデルの適用、(4)日本版SOX法対応の文書管理など50項目以上の新機能の追加の4つを挙げている。

 ユーザー・エクスペリエンスについては、Ajax技術の全面採用によって、Windowsアプリケーションと同等の使いやすさが実現したこと、ウィジェットを自由に再配置できるようにしたことで作業者ごとに使いやすい作業環境が簡単に構築できるようになったことなどが紹介された。また、StarOfficeのサービスや業務アプリケーションをワン・クリックで素早く呼び出せる機能など、作業にストレスを与えない設計も特徴だという。

 多種、多量の情報を利活用するための情報管理基盤については、求める情報に迅速に到達するための同社独自の検索技術「情報シナプス(仮称)」が、その役割を担うとした。これは関連情報をネットワーク型に関連づける技術であり、「情報シナプス網」をたどることで、必要な情報を“芋づる式”に検出することを可能にするものだ。なお関連づけの作業は、関連情報が掲載されるタスク・ビューア上へのドラッグ&ドロップでできるとともに、さまざまなくくり方で論理的に情報を整理できるという。

 Web 2.0モデルの適用については、ブログ、SNS、RSSといった情報発信のための企業向けWeb 2.0ツールを組み込んだ点が紹介された。これらのツールでは、社内ブログなどへのアクセスを、意図したメンバーだけにきめ細かに制限することや、情報シナプスとの連携で、個人が持つ業務情報/ノウハウとその関連情報を、ブログを通して社内に流通させることなどを可能にする。また、マッシュアップ基盤として、インターネット上のさまざまなサービスを統合/活用する開発環境としても使用できるという。

 そして、新機能については、内部統制やコンプライアンスの順守といった企業の重要課題を支援するための機能が盛り込まれている点がアピールされた。例えば、メールによる情報漏洩を防ぐための「メール発信取り消し機能」やドキュメントの情報漏洩を防ぐための「印刷・ダウンロード禁止機能」(情報セキュリティ機能)などがある。また、内部統制システムの構築を支援する製品「Audit Manager」によって、日本版SOX法を考慮した文書化と評価が効率的に行えるようになるという。

StarOffice Xシリーズを使ったデモ画面。右側にWidget画面がある

 発表会では、StarOffice Xシリーズを用いたデモンストレーションも行われ、「メール新着Widget」「キャビネットWidget」などを自由に再配置する様子が披露された。キャビネットWidgetは、この中に新しい文書が登録された際に、それがRSSリーダで社内に通知される新しい機能を備えたウィジェットである。

 StarOffice Xシリーズ(バージョン1.0)には、50ユーザーからのStandard版(価格は84万円から)と、1,000ユーザーからのEnterprise版(2,079万円から)、そしてメールやキャビネット等のウイルス・チェックを行うウイルス・スキャン/InterScan版(14万7,000円)、およびウイルス・スキャン/GroupShield版(29万1,900円)、内部統制構築支援ツールであるAudit Manager(525万円から)がある。

 このうちStandard版とウイルス・スキャンは10月5日から出荷され、Enterprise版とAudit Managerは今年12月に提供が開始される予定だ。また、Xシリーズのバージョン2.0が2008年に発売されることがすでに決まっている。なお、ブログ機能は今年12月から、情報シナプス機能は2008年上期から提供されるという。

(高山哲司/Computerworld)






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