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Windows Server 2008
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Windows Server 2008 アップグレードに足る「9つの理由」
製品出荷の最終段階に入った次期サーバOSのベータ3を徹底検証
(2007年10月09日)
Windows Server 2008は、これまでWindows Server "Longhorn"という開発コード名で呼ばれていた、Windows Server 2003 R2の後継バージョンである。2007年4月26日には日本語版ベータ3がパブリック・ベータとして公開され、6月26日にはCTP(Community Technology Preview)版も発表された。ベータ3では主要機能がほぼフィックスしており、企業は実際の導入に向けた評価を行うことが可能になった。そこで本稿では、Windows Server 2008の新機能や強化、改善機能の中から特に注目したい9つの機能を取り上げ、評価に役立つ情報と併せて解説する。
山市 良
REASON1
簡単インストールと「初期構成タスク」
Windows Server 2008のインストールは、Windows Vista(以下、Vista)と同様に、最小限の対話で高速にセットアップが完了するようにできている。新規(クリーン)インストールの場合は、初期段階でプロダクト・キーを入力して、インストール先のドライブ/パーティションを指定するだけでよく、あとはセットアップ完了までユーザーの割り込みは必要ない。セットアップが完了すると、コンピュータが自動的に再起動され、ログインなしで管理者(Administrator)のデスクトップが表示される。
| 画面1:セットアップ完了後に表示される「初期構成タスク」ウィンドウ。サーバの初期構成を一括で行える。管理者名の変更は、サーバのセキュリティを格段にアップするだろう
|
セットアップ完了後は、「初期構成タスク」ウィンドウが自動的に表示される(画面1)。初期構成タスクは、Windows Server 2008の新機能であり、管理者がセットアップを完了し、初期構成を行うのを手助けしてくれるツールだ。このウィンドウでは、管理者パスワードの設定、管理者の名前変更、ネットワーク接続の構成、コンピュータ名とドメインの構成、自動更新の構成などが行える。Windows Server 2003 R2以前のWindows Serverのインストールでは、これらの構成はインストールの途中で指定する必要があったのだが、Windows Server 2008のセットアップからは削除され、初期構成タスクで一括して行えるように変更された。
初期状態で管理者パスワードが空であり、自動ログオンが可能な状態は、「セキュアでない」と考える人がいるかもしれない。しかし、Windows Server 2008のセットアップは、最小限のコンポーネントをインストールするだけで完了し、初期構成タスクで確認できるように、デフォルトでWindowsファイアウォールがオンになる。初期状態では最小限のサービスしか動作しないのに加えて、Windowsファイアウォールにより外部からのすべての受信トラフィックがブロックされているので安心だ。
初期構成タスクおよび次に解説する「サーバ・マネージャ」には、「役割の追加」「機能の追加」というメニューがある。これは、従来の「プログラムの追加と削除」コントロール・パネルの「Windowsコンポーネントの追加と削除」に代わるものである。Windows Server 2008では、従来のコンポーネント単位のインストールではなく、ウィザードで役割(ロール)を選択することで、その役割に必要なコンポーネントがインストールされるようになっている。ウィザードでは、役割の初期設定に必要な情報の入力が求められるので、インストール完了後はすでに構成が完了した状態になる(Active Directoryサービスの場合は、さらにDCPROMOの実行が必要)。しかも、Windowsファイアウォールの例外設定の追加も自動で行ってくれる。セキュリティ上望ましくないデフォルト設定や、セキュリティ構成ウィザードを実行してセキュリティの問題をチェックしたりといった、セキュアなサーバを構成するための従来の手順は、このウィザードに組み込まれているのである。
REASON2
管理タスクを一元化する「サーバ・マネージャ」
これまで、複数のサービスを提供するサーバを管理するためには、各サービスの管理に対応するMMC(マイクロソフト管理コンソール)スナップインや、「イベント・ビューア」や「サービス」などの標準の管理ツールを使い分けなければならなかった。Windows Server 2008では、このような管理タスクを1個所から行える新しい管理コンソール「サーバ・マネージャ」が提供される(画面2)。
| 画面2:「サーバ・マネージャ」は、サーバの運用管理タスクを1カ所から実行できるようにした新しいコンソール。このコンソールの登場により、従来の管理ツールを単体で利用することはなくなるかもしれない
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スタート・メニューの「管理ツール」にリストされる、従来のスタンドアロンのMMCスナップインは引き続き提供される。サーバ・マネージャは、それらのMMCスナップインを役割ごとに集約し、さらに運用管理タスクを実行するためのさまざまな機能を統合している。例えば、ある役割のツリーを開くと、その役割を管理するためのMMCスナップインにアクセスできるだけでなく、その役割に関連するイベントの発生状況や、サービスの稼働状態を確認でき、サービスの制御やサブコンポーネントの追加や削除もできる。従来であれば、管理ツールの「イベント・ログ」「サービス」「パフォーマンス」、コントロール・パネルの「Windowsコンポーネントの追加と削除」などを使い分けなければならなかったものが、1つのコンソールから実行できるのである。さらに、推奨される構成やタスク、ヒント集、オンライン・リソースなど、関連するナレッジへのリンクにもアクセスできるようになっており、ちょっとした統合管理システムといった感じだ。
Column 1
Windows Server 2008は最後の32ビット・サーバOS
Windows Server 2008は32ビット版と64ビット版の両方でリリースされるが、Windows Server 2008が最後の32ビット・サーバOSとなることが決まっている。このことは、ベータ3が提供されている以下のエディションの名称を見ても明らかだろう。
- Windows Server 2008 Enterprise Edition
- Windows Server 2008 Standard Edition 32-bit
- Windows Server 2008 Datacenter Edition
- Windows Server 2008 Datacenter Edition 32-bit
- Windows Web Server 2008
- Windows Web Server 2008 32-bit
- Windows Server 2008 for Itanium-based Systems
これまでは、OSの対応プロセッサ・アーキテクチャを区別するために64ビット版の方に「x64 Edition」(Windows Server 2003 R2 Enterprise x64 Editionなど)と付いていたが、Windows Server 2008からは32ビット版の方に付くことになる。つまり、Windows Server 2008からは64ビット版の方がメインストリームという位置付けなのである。
なお、スモール・ビジネス向けのWindows Small Business Server(SBS)のWindows Server 2008バージョン「Cougar(開発コード名)」、および中小企業向けの新サーバ製品「Centro(開発コード名)」は、64ビット版だけがリリースされる。これは、両製品に統合されるExchange Server 2007が、64ビット版のみのリリースであることに関係している。
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