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【BEAWorld 2007 San Franciscoリポート】
次世代アプリ開発支援プロジェクト「Genesis」で製品戦略の舵を切るBEA Update

ビジネスの変化に即座に対応できるアプリケーション開発環境の提供を目指す

(2007年10月22日)

今年9月10日〜12日(米国時間)の3日間、米国カリフォルニア州サンフランシスコのモスコーニ・コンベンション・センターにおいて、米国BEAシステムズ主催のコンファレンス「BEAWorld 2007 San Francisco」が開催された。今回のBEAWorldでは、同社がこれまで戦略メッセージの中心に据えてきたSOA(サービス指向アーキテクチャ)とBPM(ビジネス・プロセス管理)に代わって、ビジネス・アプリケーションの開発から運用までをカバーする新プロジェクト「Genesis」にスポットが当てられた。以下、その模様をリポートする。

大川 亮
Computerworld編集部

GenesisはBEAのミドルウェア・
インフラ技術の集大成

写真1:「“シンプルな”エンタープライズ・コンピューティングの実現を促すことが、われわれのミッション」と力説する、米国BEAシステムズ会長兼CEOのアルフレッド・チュアング氏

 「パッケージ型のビジネス・アプリケーションの時代は終わりに近づいている。今後は、SOAに基づいて開発された、ビジネスの変化にリアルタイムに対応できる次世代のコンポジット・アプリケーションの登場が求められる」──そう主張するのは、米国BEAシステムズの創設者で会長兼CEOのアルフレッド・チュアング氏(写真1)だ。同氏は、BEAWorld 2007 San Franciscoの開幕基調講演において、次世代ビジネス・アプリケーションの開発を促進する新プロジェクト「Genesis」の内容を明らかにした。

 Genesisとは、特定の製品を指すものではなく、次世代のビジネス・アプリケーションの開発・運用・管理を、ライフサイクルを通して簡素化することを目指すBEAの新プロジェクトである。同社はこれまで、SOAを事業の中核の1つとしてきたが、Genesisではその目標をさらに推し進めるべく、最終的にシステム上に存在するすべてのアプリケーションを結びつけ、それらをだれもが簡単に作成・変更するためのインフラ構築を支援していく構えだ。

 BEAでは、SOAベースのアプリケーションの要素と、Webベースのアプリケーションの要素を兼ね備えた次世代のビジネス・アプリケーションを「ダイナミック・ビジネス・アプリケーション」と呼んでいるが、Genesisは、そうしたダイナミック・ビジネス・アプリケーションの開発を促進するためのプラットフォームとして位置づけられるという。

 「既存のBEA製品ならびに今後リリースされる予定の製品のすべてが、近い将来、Genesisプラットフォーム上で組み合わせて使用できるようになる」(チュアング氏)

マッシュアップ技術を取り入れた
ビジネス・アプリケーション基盤

写真2:会場では、Genesisプラットフォームの一部として提供されるBEA WorkSpace 360°のデモが行われ、ロールごとに用意されたビューを表示したり、ダッシュボードを介してデータにアクセスしたりする模様や、ビジネス・プロセス変更作業などの実演が披露された

 Genesisプラットフォームには、「BEA microService Architecture(mSA)」や「BEA WorkSpace 360°」(写真2)によって構成される従来のSOA対応システム実装環境をはじめ、BPMやエンタープライズ・ソーシャル・コンピューティング関連の製品・技術が含まれる予定だ。

 チュアング氏は、「(Web 2.0の要素の1つである)マッシュアップのように、複数のWebサービスのAPIを組み合わせて、1つのアプリケーションとして再構築できる時代が到来したことで、より高い生産性が求められるようになり、よりユーザー指向の強いアプリケーションの登場が期待されるようになった。そうした時代背景にフィットしたアプリケーションを開発するためには、Genesisのような、ダイナミックな変化に対応できるアプリケーション開発環境が必要になる」と強調した。

SaaSモデルへの移行に意欲的見解

 ちなみに、Genesisプラットフォームの提供にあたっては、SaaS(Software as a Service)モデルに基づいたユース・ベースの料金体系を採用する可能性があるという。チュアング氏は、「ユーザーからの要望次第で、SaaSのようなオンデマンド・モデルにも対応しなければならないだろう。100%SaaSモデルに移行するというわけではないが、個人的にはできるだけ早く移行したいと考えている」との見解を示した。

 なお、BEAでは今後、Genesisプロジェクトの推進に伴い、RubyやPerlなどのスクリプト言語のサポート強化、リポジトリ管理や内部統制向けのサポート・ツールの開発にも注力していくとしている。

 全体像としてまだまだ不明な部分も残るGenesisだが、同社によると、Genesisに関する詳細なロードマップは、今年12月に中国・上海で開催予定の「BEAWorld 2007 Shanghai」で発表する計画であるという。


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