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[フィンランド]
Nokia、インターネット・サービスの拡充計画を明らかに

複数サービスへのシングル・サインオン機能などを提供――ライバルはGoogleとMicrosoft?

(2007年12月05日)

 フィンランドの携帯電話メーカーNokiaは12月4日、携帯電話事業の枠を超えた無料のインターネット・サービス「Ovi.com」を発表した。写真共有やミュージック・ダウンロード機能を提供する同サービスは、米国Microsoftの「Windows Live」や米国Googleの「Picasa」などと直接競合することになる。

 NokiaはOvi.comを「パーソナル・ダッシュボード」として提供するとしている。Ovi.comを利用することで、米国Yahooが提供する写真共有サイト「Flickr」や、サード・ベンダーの提供するWebベースのサービスを、シングル・サインオンで利用できるようになると、Nokiaは説明している。現在は社内でテスト運用を行っている段階で、ベータ版の公開は来年を予定しているという。ちなみに「Ovi」はフィンランド語で「ドア」という意味だ。

 Nokiaのマルチメディア・グループ担当ジェネラル・マネジャーのアンシ・バンジョキ(Anssi Vanjoki)氏は、「Ovi.comは、インターネット上のパーソナルな情報を管理する“共通の場”を提供するものだ。ユーザーは複数のサービスにシングル・サインオンができるため、ログイン情報やパスワードを覚えておく必要がない」と語る。

 Nokiaは今年8月に開催した同社のコンシューマー向けイベント「Nokia Go Play」において、Ovi.comの存在を明らかにしていた。その時点で同社はOvi.comを「インターネット・サービスの窓口」と説明していた。

 Vanjoki氏によると、Ovi.comにはNokiaのモバイル・ゲーム・プラットフォーム「N-Gage Arena」のアップデートも包含される予定だという。従来は同社のモバイル・ゲーム機「N-Gage」のみに対応したN-Gage Arenaは今後、ほかのデバイスでも利用可能になる。なお、N-Gage Arenaのアップデートは、Ovi.comのリリースに先がけて年内にも提供が開始される予定だ。

 そのほか提供されるサービスにはマッピング・サービスがある。これは、携帯電話やPCでWeb上にアップロードした写真を地図にリンクさせ、第三者と地図情報を共有するというものだ。

 Nokiaの社長兼CEOであるオリ-ペッカ・カラスブオ(Olli-Pekka Kallasvuo)氏は、「今後ユーザーはOvi.comを通じてSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)や会員制コンテンツにアクセスするようになるだろう」と述べた。

 Nokiaは世界の携帯電話市場で3分の1以上のシェアを獲得している。しかし携帯電話の平均価格は年々下落しており、Nokiaは携帯電話以外の新規ビジネスを立ち上げる必要があったようだ。

 Ovi.comが成功するには多くの課題がある。その1つはOviというブランド名をユーザーに浸透させ、競合となるPicasaやFacebookと肩を並べるまでに成長させることだ。

 発表後の記者会見でKallasvuo氏はこの課題を認めたうえで、以下のように語った。

 「われわれは、携帯電話端末を提供する企業であると同時にインターネット・サービスも提供し、携帯電話端末とインターネット・サービスを組み合わせる“マルチ・サービス企業”を目指す。これを実現するには課題も山積しているが、大きなビジネス・チャンスでもあるのだ」

(James Niccolai/IDG News Service パリ支局)






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