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IBMウォッチ

[米国]
IBM、仮想世界のコラボレーション技術をJazzプロジェクトで活用

Jazz.netコミュニティの一般公開も開始

(2008年01月15日)

 米国IBMは1月14日、仮想世界のコラボレーション技術をALM(アプリケーション・ライフサイクル管理)プラットフォーム「Jazz」に取り入れる「Project Bluegrass」を発表した。同社はあわせて、これまで一部の顧客などに限定していたJazz.netコミュニティへのアクセスを一般にも開放している。

Jazz.netコミュニティのWebページ

 IBMのマーケティング/戦略担当バイスプレジデント、スコット・へブナー(Scott Hebner)氏は、2007年6月に開設したJazz.netをすべての人々に開放したと語った。これまで同コミュニティにアクセスできるのは、Rational製品の顧客や研究者、同社パートナーに限られていた。

 IBMはJazzを、分散したソフトウェア開発作業のコラボレーション支援などを行うALMプラットフォームと位置づけている。Hebner氏はJazzについて、「ディベロッパーが効果的に連携し、力を合わせてソフトウェアを開発、提供できるよう設計されている」と述べている。

 Jazzの特徴は、ソフトウェア開発プロジェクトにかかわるあらゆる情報を統一的に管理できるリアルタイム性の高いコラボレーティブ技術にある。

 Hebner氏によると、従来のALM製品ではディベロッパー側が製品に合わせなければならなかったが、Jazzの場合はディベロッパー側で開発手法を選べるようになっているという。またJazz製品には、各種ソフトウェア開発プロジェクトに関する情報を保存できるセントラル・リポジトリも搭載されている。

 このたび発表されたProject Bluegrassは、仮想世界が有するコラボレーティブな性質をソフトウェア開発に生かすべく立ち上がったプロジェクトだ。「Second Life」のような機能をALM環境に提供するのが同プロジェクトの目的だと、Hebner氏は説明している。

 Project Bluegrassの下では、アイデアやデータが双方向で表示されるのをディベロッパー同士で目視しながら開発作業を進めることができる。また、コラボレーションに参加する社員をグラフィックス表示するアバター機能も使用可能だ。

 同プロジェクトは、Web 2.0スタイルのコミュニケーションに慣れ親しんでいる比較的若いディベロッパーを対象にしており、その成果は今後のIBM製品などに生かされることになっている。

 Project Bluegrassは、米国フロリダ州オーランドで来週開催される「Lotusphere 2008」(1月20日〜24日)で披露される予定だ。また、IBMがSecond Life内に設置しているキオスク(Codestation)にアクセスすれば、現時点で利用することができる。

 IBMは同日、初のJazz製品となる「IBM Rational Team Concert Express」の第2ベータ版も公開した。これは、世界各地に散らばる開発チームの共同作業を支援する、比較的規模が小さい組織を対象にしたもので、アジャイル開発手法を取り入れているのが特徴だ。

 今回の第2ベータ版には、チーム・コラボレーションに対応する機能やプロジェクトの健全性を評価するためのWebダッシュボード機能が追加された。また、Lotus Sametimeをはじめ、Apache Software FoundationのWebサーバやOracle Databaseなどの基本インフラ・ソフトウェアを活用できるようになっている。

 また将来的には、「IBM Rational ClearCase」(ソフトウェア構成管理)や「同ClearQuest」(ソフトウェア変更管理)、「同Build Forge」(開発/リリース管理)などの製品にもJazz技術が組み込まれる予定だ。こうしたRational製品のアップグレードにより、ALMプラットフォームのコラボレーティブ性が向上すると、Hebner氏は強調した。

(Paul Krill/InfoWorld米国版)




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