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オープンソース

[米国] 【JBoss World 2008】
Red Hat、JBoss部門のエンタープライズ事業戦略を強化

新ミドルウェア・スタックで大規模企業に照準

(2008年02月14日)

 米国Red Hatは2月13日、JBoss部門のエンタープライズ事業戦略を強化する意向を明らかにした。大規模企業でのJBossミドルウェアの採用を促すため、セールス/マーケティング部門の増強や技術ラボの設立などを行うとしている。

 Red Hatのミドルウェア・ビジネス担当バイスプレジデント、クレイグ・ムジラ(Craig Muzilla)氏は、米国フロリダ州オーランドで開催中の「JBoss World 2008」コンファレンス(2月13-15日)において、2015年までにすべてのエンタープライズ・ソフトウェア基盤をJBossブランドで提供する意向を示し、「これは達成可能な現実的目標だ」と語った。

 この目標の達成に向け、Red Hatは今後数年をかけて、“技術普及促進”センターの開設、セールス/マーケティング・サポートの追加、大規模企業向けミドルウェア・スタックの開発など行う。このうちミドルウェア・スタックについては、JBoss製品に加え、運用管理、アプリケーション統合、アプリケーション開発などのオープンソース・ソフトウェアで構成される見込みだ。

 Red Hatは2006年4月に米国JBossを買収して以来、製品の多角化を図るべく、JavaベースのJBossミドルウェア群をLinux事業に統合しようと努めてきた。

 「統合するうえで最も難しいのは、JBossのビジネス・モデルをRed Hatのそれに移行させることだ」と、Red Hatの新CEOであるジム・ホワイトハースト(Jim Whitehurst)氏は、先週のインタビュー取材で語っている。

 かつてJBossは、ソフトウェアを無料で提供し、コンサルティングとサポート・サービスから利益を得ていた。一方、Red Hatの場合は、だれでも使える「.org」コミュニティ版と、大規模企業向けの堅牢なエンタープライズ版を用意している。

 Whitehurst氏はインタビューの中で、今後はJBossでも「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」と同様の事業戦略を展開する予定だと述べた。

 こうした新CEOの考え、すなわちRHELと同じ戦略で臨むということにMuzilla氏も賛同する。だが、「大規模なコンピューティング環境でもオープンソースのミドルウェアで運用できることが、まだ十分に理解されていない」と同氏は嘆く。

 こうした認識を変えるための切り札が、JBossブランドの既存製品(JBoss Application Server、JBoss Cache、JBoss Transactions、JBoss Clustering、JBoss Messagingなど)と、他のオープンソース製品の両方からなる、「エンタープライズ指向で、きわめて堅牢」(Muzilla氏)を特徴とするJBossミドルウェア・スタックである。Red Hatでは、それぞれの製品が正しく連携し、大規模エンタープライズ環境に耐えられることを確かめるため、同スタックのテスト/認証を行っていく意向だ。

 エンタープライズ分野で成功を収めるには、セールスとカスタマー・サポートも重要なカギとなる。Muzilla氏によると、Red Hatはここ半年あまりにわたって、北米におけるJBossのセールス/プリセールス専門家を増員したという。

 また同社は、マーケティング幹部を新たに採用するとともに、JBossミドルウェアの普及促進を担う技術ラボを設立する予定だ。「新しい技術ラボがオープンしたら、顧客はそこでJBossのミドルウェア・スタックをテストできるようになる。また、われわれは特定のタスクを対象としたセンターを設立することも検討中だ。パフォーマンスと相互運用性に関して別々のラボを立ち上げたい」(Muzilla氏)

(Elizabeth Montalbano/IDG News Serviceニューヨーク支局)




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