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Windows Server 2008

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【解説】
Windows Server 2008のリリースは64ビット版OS普及の起爆剤となるか

アナリストらが指摘する「64ビット版OSへ移行すべき理由」とは

(2008年02月26日)

まもなくWindows Server 2008とSQL Server 2008がリリースされる。アナリストらはこれを機会に、多くの顧客が64ビット版OSへ移行するだろうと予測している。はたしてその理由とは――。

James Niccolai&Elizabeth Montalbano
IDG News Service サンフランシスコ支局

 米国MicrosoftでCEOを務めるスティーブ・バルマー(Steve Ballmer)氏は2月27日、ロサンゼルスで開催される同社のイベントで、Windows Server 2008とSQL Server 2008のリリースを発表する予定である。

 これらのサーバOSは、従来のバージョンと同様、32ビット版と64ビット版が用意されている。だが今回は、x86アーキテクチャの64ビット・サーバが普及していることや、サーバを仮想化して電力消費を抑えることがトレンドになっていることから、64ビット版を選ぶ顧客が増えると予想されている。

 とはいえ、ほとんどの顧客は、Windows Server 2008やSQL Server 2008の導入を来年まで保留にすると見られているため、サーバOSの移行は漸次的なものになるはずだ。しかし今回のリリースで、Microsoftのサーバ製品がデータセンター分野などに普及するようになることはまちがいない。

 これまでMicrosoftの64ビット版サーバOSは、ライバルである米国Sun Microsystemsや米国Hewlett-Packardなどの64ビット版サーバOSよりも劣っていると見られていた。しかし、Windows Server 2008とSQL Server 2008のリリースで、Microsoftの顧客もすぐれたパフォーマンスを享受できるようになりそうだ。

 32ビット版OSと64ビット版OSの違いは、OSが利用できるメモリの容量である。32ビット版OSは、最大4GBまでしかメモリを利用できないという制約がある。一方、64ビット版OSで利用できるメモリは、32ビット版OSと比較してはるかに大きく、Windows Server 2008の場合は最大2TB(テラバイト)に達する。

 また32ビット版OSの将来に対する懸念も、顧客に64ビット版OSへの移行を促す一因となっているようだ。Microsoftは、32ビット版と64ビット版の両方を提供しているWindows Serverに関しては、今回が最後の大規模アップグレードになると明言している。同社は32ビット版のSQL Serverについては言及していないが、次期バージョンでは64ビット版のみの提供になると見られている。ちなみに、昨年11月にリリースされたExchange Server 2007は、64ビット版のみの提供だった。

 こうしたMicrosoftの動きに対し、アナリストらは「ユーザーは遅かれ早かれ(64ビット版への)移行を強いられる。それならば早い段階から移行準備を開始するのが得策だ」と指摘している。

 64ビット版OSへの移行を後押しするもう1つの要因は、「サーバ統合」という現在のトレンドである。サーバ・コンソリデーションを実現する方法としては、複数のOS/アプリケーションを1台の物理マシン上で稼働させる仮想化が知られている。そしてサーバを仮想化するためには、64ビット版OSのキャパシティが必要になる。

 調査会社である米国IDCによると、2007年末の時点でWindows Server 2003の64ビット版を利用していたユーザーは、Windows Serverユーザー全体の約10%にとどまっていたという。IDCはWindows Server 2008のリリース以降、64ビット版OSへ移行するユーザーは急増し、2010年末にはWindows Serverユーザー全体の約50%が、64ビット版OSを利用するようになると予測している。

世界におけるWindows Serverの32ビット版と64ビット版のインストールベースの出荷台数。なお2007年以降は予測値となっている(出典:米国IDC 2007年7月)


 また一部のアナリストは、Windows Server 2008のアドオンである仮想化ハイパーバイザ技術「Hyper-V」が、64ビット版OSの普及を決定づけると見ている。なぜならHyper-Vは、Windows Server 2008の64ビット版のみで提供されるからである。

 しかし、この見方に首をかしげるアナリストもいる。米国Directions on Microsoftのアナリストであるマイケル・チェリー(Michael Cherry)氏は、以下のように指摘している。

 「Hyper-Vは、Windows Server 2008が製造工程向けにリリースされてから180日後に提供されるものだ。そもそもWindows Server 2008は2007年中にリリースされるべきものであり、その段階でHyper-Vも搭載されるべきものだった。Hyper-VはMicrosoftにとってはじめての仮想化技術となるが、すでに他社は同様の機能/製品を提供している。Hyper-Vのリリースが遅れるということは、技術的に未熟だからであると考えざるをえない」




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