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[米国]
Gates氏、Googleを痛烈批判――「最高の仕事をするのは新サービスの発表日だけだ」
企業向けホステッド・サービス拡大の発表会で見せた、むき出しの闘争心
(2008年03月04日)
米国Microsoftは3月2日、企業向けホステッド・サービス「Microsoft Online Services」のサービス対象を拡大すると発表した。
今回サービスが拡大されたのは、グループ・ウェアの「SharePoint Online」と、メッセージング機能を提供する「Exchange Online」である。これら2つのホステッド・サービスは、昨年9月に提供が開始されていたが、利用できるのは、ユーザー数が5,000名以上の大規模企業に限定されていた。今後は、企業規模を問わず、同ホステッド・サービスが利用可能となる。
なおMicrosoftは現在、米国に拠点を構える企業を対象にした、同サービスのベータ・テストを実施している。Microsoftによると、一般企業への提供は、2008年下半期を予定しているという。
Microsoft会長のビル・ゲイツ(Bill Gates)氏は3月3日、シアトルで開催中の年次コンファレンス「Microsoft Office SharePoint Conference 2008」で基調講演を行い、同ホステッド・サービスを紹介したうえで、「2008年末までには、あらゆる規模の企業顧客に、同ホステッド・サービスを提供していきたい」と語った。
同ホステッド・サービスの一般提供が開始されれば、同分野において、Microsoftは米国Googleと真っ向勝負をすることになる。Googleは2月28日、コラボレーションおよびコミュニケーション・ツールのホスティング・サービス「Google Sites」をリリースしているのだ。
米国Gartnerのアナリスト、マット・ケイン(Matt Cain)氏は、「MicrosoftのSaaS戦略は、2つの側面が共存している。それは、ホステッド・サービスによるライセンス料と、それに付随する事業からの収入を獲得するという、“攻め”の側面。もう1つは、Googleなどのオンラインに強い企業が仕掛けてくる侵攻を食い止めるという、“守り”の側面だ」と指摘している。
しかしGates氏は、Googleとの競合にも動じる様子はない。むしろGoogleが提供するサービスを、以下のように痛烈に批判した。
「Googleのサービスには、多機能であるという“リッチ性”と、(ユーザーの操作要求にすぐに反応するという)“反応性”が決定的に欠如している。そのため、“そこそこ”の成功しか収められていない。Googleは新サービスを発表して話題を作るのは得意だが、人々の関心を維持することはできない。率直に言って、Googleが最高の仕事をするのは、(新サービスの)発表当日だけだ」
一方アナリストらは、今後Microsoftが同分野に本格参入することで、さまざまな課題を抱えることになると指摘する。Cain氏は、「Microsoftは業界最大級の一般向けポータル・サイトを運営しているが、企業を対象にした大規模なSaaSの提供には、高可用性、セキュリティ、マルチテナント・アーキテクチャ、ネットワーク・トポロジー、問題解決などに関する高度な専門知識が要求される」と語った。
とはいえ、中堅・中小企業にとってMicrosoftのホステッド・サービスが魅力的に見えることはまちがいない。Gartnerは2012年までに、企業内で使われる電子メールの総シート数の20%がホスティング・サービスへ移行すると予測している。ちなみに2007年の同数字は、わずか1%だった。
(Nancy Gohring/IDG News Service シアトル支局)
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