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[米国] 【今週のウォール街】
1Qに大幅下落したIT株、2Qはまずまずのスタート

最悪期脱出の判断はベンダー各社の1Q決算発表以降に

(2008年04月04日)

 IT株が5年半ぶりの低迷を示した2008年の第1四半期が終了し、今週はモバイル技術やIT支出に関する明るいニュースが届いたものの、IT投資家にとってはまだ安心できない状況だ。

 IT企業の収益は2007年第4四半期も好調だったが、米国景気の後退懸念から、IT企業の株価は今年に入って落ち込んでいる。IT企業の比重が高いNASDAQ総合指数は、第1四半期に14.07%下落した。これは、ドットコム・バブル崩壊を受けて20%近く下落した2002年第3四半期以来の大きな下落率だ。

 だが、今週はカナダのResearch in Motion(RIM)の決算報告と、ラスベガスで開催された無線通信業界イベント「CTIA WIRELESS 2008」(4月1日〜3日開催)で披露された有望製品、米国Gartnerが発表したIT支出に関する楽観的な調査リポートが、第2四半期のまずまずのスタートを演出した。

 RIMは、4月2日に行った決算発表の中で、同社の第4四半期(3月1日締め)にBlackBerryの新規加入者が約218万人に上ったことを明らかにした。第4四半期の売上高は前年同期の2倍以上に増え、利益も120%増の4億1,250万ドルとなった。同社は米国の景気減速の影響とは無縁にも見える。RIM株は3日、6.79ドル高の123.58ドルで取り引きを終えた。

 米国Citi Global Marketsのアナリスト、ジム・スバ(Jim Suva)氏とケビン・デニーン(Kevin Dennean)氏は調査リポートの中で、RIMがCTIA開催中に、Verizon向け端末の「BlackBerry Curve」、Sprint向け端末の「BlackBerry Curve 8830」、T-Mobile向けのWi-Fi対応端末「BlackBerry Pearl 8120」を発表したことを挙げ、「RIMは既存の成功した機種をベースに、個々のキャリア向けの新機能を追加し、端末の新製品を続々と投入している。このことにはいつも感心させられる」と述べた。

 また両氏は、同じくCTIAで米国MotorolaのAT&T向け端末「Z9」が発表されたことは、業績不振のMotorolaが製品サイクルを加速しているという有望な兆候だと述べた。Motorola株は今週、わずかに上昇した。インドの家電メーカーVideocon Industriesが、Motorolaの端末製造事業の買収に関心を持っているとのうわさが流れたためだ。Motorola株は1日、Videoconの記事が出たことで0.17ドル上昇し、9.47ドルで引けた。また、その翌日と翌々日も上昇が続いた。端末製造事業とネットワーク・インフラ事業に会社を2分割するという先ごろ発表されたMotorolaの決断は、投資家に大いに歓迎されている。

 米国半導体工業会(SIA)が3月31日に発表した月次リポートによると、需要の縮小が懸念されたものの、2月の世界半導体売上高は前年同月比で1.5%増加し、204.4億ドルとなった。価格は下落したが、販売数量は伸びたという。販売の伸びの大部分は、中国を含むアジア太平洋地域の貢献によるもので、この地域は米国を抜いて世界最大のPC市場となっている。

 Gartnerが4月3日に発表した、世界のCIOを対象に実施した調査のリポートでも、アジア太平洋地域のIT予算の伸び率は全体で最も高かった。IT業界にとって幸いなことに、2008年における世界の企業IT予算の予想伸び率は、昨年調査と同じ3.3%となっている。ただし、米国の回答者は今年の予算の伸びを2.3%と予想しており、これは昨年調査での3.1%を下回っている。

 金融関係者も慎重な見方を崩していない。証券会社の米国UBSは、米国の企業市場の需要鈍化を理由に、Ciscoの投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。Cisco株は3日、0.73ドル安の24.23ドルで取り引きを終えた。

 第2四半期初日の4月1日にNASDAQ総合指数は大きく反発したが、アナリストは、米国労働省の4日の報告を不安げに待っている。しかし、最悪期が終わったかどうかがIT投資家にわかるのは、ベンダーが今月、第1四半期決算の発表以降となるだろう。

(Marc Ferranti/IDG News Serviceニューヨーク支局)






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