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[米国]
「TOBに応じなければ、委任状争奪戦を展開」――マイクロソフトがヤフーを威嚇

買収額の減額も示唆。株主へ直接働きかけ、買収成就をねらう

(2008年04月07日)

 米国Microsoftは4月5日、米国Yahoo!に対して、420億ドルの株式公開買付(TOB)に3週間以内に応じなければ、委任状争奪戦を展開し、買収提示額を下げる可能性があると伝えたことを明らかにした。

 MicrosoftのCEO、スティーブ・バルマー(Steve Ballmer)氏は、Yahoo!の取締役会に宛てた同日付けの書簡で、「3週間以内に合意へ達しない場合、現在のYahoo!取締役会に代わる役員候補者名簿を選出する委任状争奪戦を開始するなど、Yahoo!の株主へ直接働きかけざるをえない」と通告した。

 Ballmer氏は、Yahoo!株主への直接提案をMicrosoftが行うことになれば、おそらく提示額を削減することになると言い添えた。

 「Yahoo!が当社との実のある交渉を行わないという決定を下し、Yahoo!の株主と従業員にとって多くのメリットをもたらす今回の取引に十分配慮しなかったのは、誠に遺憾である」とBallmer氏。「当社は買収の機会を逃さないことがきわめて重要であると考えている」(同氏)

 さらにBallmer氏は、「Yahoo!株主への直接提案という行為は、Yahoo!の企業価値に好ましくない影響を与えると当社は見なし、それを(Microsoftは)提案条件に反映することになるだろう」と述べた。

 なお、今回の件について、Yahoo!からコメントは得られなかった。

 Ballmer氏は、今年1月31日(買収提案の前日)時点におけるYahoo!の時価総額を62%上回る額でMicrosoftが買収を提案したにもかかわらず、Yahoo!は交渉を無用に長引かせていると非難した。

 Microsoftの提示額は、当初446億ドル相当であったが、Microsoft株の下落に伴い、現在の提示額は約420億ドルになっている。

 一方Yahoo!は、Microsoftが同社を過小評価しているとして、2月10日に提案を退けた。

 Ballmer氏は、両社幹部の間で多少のやり取りはあったものの、買収取引の成立に結びつく有意義な交渉はまったくなかったと話している。

 両社は、先週初めにも会合を行ったが、Microsoft幹部が提示額の増額を拒んだため、Yahoo!幹部は話し合いの継続を拒否した。

 また、米国Time Warnerのインターネット事業であるAOLとYahoo!が合併すると一時期うわさされたが、業界観測筋によれば、最も可能性の高い結末はMicrosoftによる買収だとしている。その理由の1つには、ソフトウェア最大手のMicrosoftと敵対するような企業が存在しないからだ。なお、Yahoo!は、Microsoftを振り切るために米国Googleと米国News Corpに支援を求めたが無駄に終わっている。

 「公正に評価して、当社が1月に提案した大幅なプレミアは、今ではさらに意味を増している」とBallmer氏。「Yahoo!の将来見通しに関する開示を再検討した後でも、Yahoo!株主の大多数はこの評価に同意すると思う」(同氏)

 Yahoo!は今年3月、投資家に対し、2010年には営業活動によるキャッシュ・フローが19億ドルから37億ドルに倍増し、88億ドルの収益(経費を除く)を生み出すと述べている。

(Linda Rosencrance/Computerworld米国版)




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