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【解説】
米国の大手ITベンダーCEO、報酬はどのぐらい?

業績好調で報酬がアップしたCEO、業績好調なのに報酬がダウンしたCEO

(2008年04月08日)

米国産業界にとって、2007年という年は全般に厳しい年となったが、ことハイテク産業に関して言えば、そんなに悪くない年だった。そんななか、大手ITベンダーの経営者たちは、どのぐらいの報酬を得ていたのか。ここでは、主要なベンダーのCEOの2007年度の報酬を調べたデータを紹介する。

Thomas Wailgum
CIO米国版

 
他業界より平均賃金の高い米国IT企業

 2007年は、米国の多くの企業にとって厳しい1年となった。マクロ経済の弱体化により期せずして業績が悪化した業界から、自業自得と言わざるをえない業界まで、理由はさまざまではあるが、特に金融や不動産、小売りといった業界は、景気の落ち込みによって大打撃を受けた。

 だが、ハイテク産業にとってみれば、それほど悪い年ではなかった。米国のIT業界団体AeA(American Electronics Association)の市場調査によると、2007年は業界全体で雇用が10万人増え、多くの技術職は失業率2%未満、また業界の平均賃金も、民間企業全体の平均賃金より87%高いという。

2007年度のCEO報酬ランキング1位となったOracleのLarry Ellison氏

 また、上場ITベンダー各社の最近の財務データを見ると、大手ITベンダーの役員クラスの年収はかなりよかったようだ。CEOの報酬ランキングのトップに立ったのは、野心家で知られる米国OracleのCEO、ラリー・エリソン(Larry Ellison)氏だ。同氏の2007年度の総報酬は前年比100%増の6,100万米国ドルであった。このデータは、売上高65億ドル以上のIT企業200社について、財務の内訳とCEOの報酬に関する比較分析を掲載した米国New York Times紙の最近の記事を基にしている(データ自体は企業報酬の調査会社Equilarが収集)。

 New York Timesの記事における論点は、厳しい経済環境に加え、CEOの報酬に対する説明責任と透明性がいっそう求められるようになったが、それにもかかわらず、業績が比較的低迷している企業でさえ、そうした企業の役員の報酬がいまだにボーナスという形でより多く支払われる傾向にあるという点だ。つまり、「業績と報酬がまだ本当の意味でリンクしていない」(同記事)ということである。


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