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【解説】
マイクロソフトのバルマーCEOに捧ぐ「10の提言」

ゲイツ氏退任後、同社が勝ち残るためにすべきこと

(2008年07月04日)

6月27日、米国Microsoft会長のビル・ゲイツ(Bill Gates)氏が経営の第一線から退いた。Gates氏の跡を継ぐ同社CEOのスティーブ・バルマー(Steve Ballmer)氏の今後の経営手腕が、各方面から注目されるなか、Computerworldカナダ版の編集長、シェーン・シック(Shane Schick)氏は、Ballmer氏が次に取り組むべき課題として提言を行っている。以下、その内容を紹介しよう。

Shane Schick
Computerworldカナダ版

米国Microsoftの常勤取締役を退いた同社会長のBill Gates氏(右)と、Gates氏の跡を継いで同社経営の手綱を引くCEOのSteve Ballmer氏

 筆者は先週、カナダの公共放送局CBCのテレビ番組「CBC Newsworld」に出演し、ビル・ゲイツ(Bill Gates)氏がMicrosoftの経営の一線を退くことについて話した。その際、MicrosoftはGates氏がいなくても生き残っていけると思うかどうかを尋ねられた。安易な質問だと思ったが、顔には出さないようにした。

 「会社と創業者を同一視したくなるのはわかります」と私は答えた。「でも、彼はしっかり計画を立てて引き継ぎを行ってきました。Ford Motorもヘンリー・フォード(Henry Ford)がいなくても生き残りました。MicrosoftもBill Gatesなしで生き残っていくと思います」

 私はスティーブ・バルマー(Steve Ballmer)氏にはほとんど言及しなかった。一般の視聴者にどのくらい知られているかわからなかったからだ。同氏は企業IT関係者にはおなじみだが、お茶の間の有名人とは言えないだろう。以下は、彼がそうなるかどうかにかかわらず、次にやるべきことのリストだ。

1. ユーザー教育を企業ミッションにする

 WordやExcel、Windowsには、顧客が知らない機能がたくさんある。そのために顧客は、Microsoft製品で楽に処理できる作業に、膨大な時間と労力をかけてしまうことがある。Ballmer氏は、Microsoftの開発者が達成したことに焦点を当てて、「Windowsでこんなことができる」といったことを広く周知するマーケティング・キャンペーンに投資すべきだ。

2. 技術ビジョンをレイ・オジー氏任せにしない

 Lotus Notesの開発者として知られるレイ・オジー(Ray Ozzie)氏(現在Microsoft勤務)は、技術トレンドへのすぐれた洞察力を持っており、自分の考えをまとめた長大な文書をスタッフに配布している。しかし、Microsoftが今後10年、どのようなコンピューティング環境の構築を支援しようとしているのかを明確に提示する役割は、Ballmer氏が担うべきだ。単なる“営業屋”になることは絶対に避けなければならない。米国AppleのCEO、スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏が証明したように、コードを書かなくても、情報の管理に関する刺激的なアイデアを形にし、提供することはできる。

3. 自社のIT活用をケース・スタディとして紹介する

 世界最大級の企業を運営することは容易なことではないはずだ。Ballmer氏は、Microsoftがビジネス目標の達成に向けてどのようにITを活用しているのかについて、企業のCIO(最高情報責任者)やITマネジャーにユニークな知見を提供できるだろう。同氏はMicrosoftのやり方を広く紹介するべきだ。


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