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[米国]
ヤフーの2Q決算、売上げ増加も利益は大幅減――アナリストの事前予測も下回る
独立企業として生き残れるのか――疑問視する声を払拭できず
(2008年07月23日)
米国Yahoo!は7月22日、2008会計年度第2四半期(4月-6月期)の決算を発表した。それによると、売上高は増加したものの純利益は大幅に減少し、アナリストの事前予測にも届かなかった。業績の悪化は株主に不安を与えることになりそうだ。
Yahoo!は決算発表の前日である21日、カール・アイカーン(Carl Icahn)氏を含む新メンバー3名を取締役に加えることでIcahn氏と合意した。Icahn氏はそれまで、8月1日の株主総会を前に現CEOであるジェリー・ヤン(Jerry Yang)氏の解任および取締役会メンバーの総入れ替えを行い、みずから候補者を推薦して委任状争奪戦を展開しようとしていた。同氏は、取締役会を刷新した後にMicrosoftとの交渉再開を意図していたが、この計画は今や過去の話となりつつある。しかし、第2四半期の業績不振により、独立企業としての道を疑問視する声を払拭できそうにない。
Yahoo!によると、第2四半期の総売上高は前年同期から6%増収となる17億9,800万ドルとなった。また、広告パートナー企業への手数料を除いた売上高は、前年同期比8%増の13億4,600万ドルであったが、米国Thomson Financialが集計したアナリストの事前予測である13億7,400万ドルを超えることはできなかった。
| 2Qの業績が振るわなかったため、独立企業としての道を疑問視する声は払拭されそうにない(写真はYahoo!本社) |
一方、純利益は1億3,100万ドル(1株当たり利益9セント)を計上したが、前年同期の純利益1億6,100万ドル(1株当たり利益11セント)と比べ、約19%の減益となった。
一時費用を除いたプロフォーマ・ベースの純利益は1億3,900万ドル(1株当たり10セント)で、アナリストによる1株当たり11セントという事前予測をわずかに下回った。なお、前年同期は1億6,300万ドル(1株当たり12セント)だった。
Yahoo!の会長、スー・デッカー(Sue Decker)氏は、声明の中で、「われわれの努力が利益につながり、Yahoo!は強い企業に成長すると確信している」と述べ、戦略転換の舵を切った今期、大きな前進を遂げていると強調した。
Yahoo!は過去2年ほど、財政的にも技術的にも厳しい状況が続いていたが、Microsoftが今年2月に同社の買収計画を発表して以来、同社を主役とした壮大な“ドラマ”に巻き込まれている。
Microsoftによる買収は今年5月に交渉打ち切りとなったが、Icahn氏を筆頭とする株主は、「経営陣および取締役会は、みずからの経済的利益を守るため意図的に交渉を失敗に終わらせ、株主に対する信任義務を怠った」とYahoo!経営陣を非難し、同社を告訴するに至った。
これに対しYahoo!経営陣と取締役会は、「誠意を持って交渉にあたった」として株主側の発言を否定し、交渉の打ち切りは最終的にMicrosoft側の決断だったと主張している。そのほか、ここ数カ月の間、幹部社員が次々とYahoo!を離れるなど、同社にとって受難の日々が続いている(関連記事)。
なお、Micorsoftは、Yahoo!の完全買収が失敗に終わった後、Yahoo!の検索広告ビジネスのみを対象に買収を試みたが、この交渉も失敗に終わっている(関連記事)。Yahoo!はその後、検索広告ビジネスの一部について、MicrosoftのライバルであるGoogleと限定的な委託提携を結ぶ道を選んでいる。
(Juan Carlos Perez/IDG News Service マイアミ支局)
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