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[世界]
【Click Forensics調査】
オンライン広告の無効クリック率は16%――クリック詐欺、ボットネット悪用型が増加
減少傾向にはあるもののクリック課金型広告にとっては依然大きな問題
(2008年10月24日)
Googleなどが展開している検索広告ビジネスを脅かすのが、クリック課金型(PPC:Pay Per Click)広告のクリック数を不正に増加させる「クリック詐欺(Click Fraud)」の存在だ。米国Click Forensicsの四半期リポートでは、2008年第3四半期(2008年7-9月)の広告クリック数全体に占めるクリック詐欺(無効なクリック数)の割合が16%であり、第2四半期の16.2%からは微減したものの、依然としてクリック詐欺が深刻な問題であることが明らかとなっている。
| 広告クリック数全体に占める無効クリック数の割合の推移(Click Forensicsの発表資料より引用) |
「無効クリック率は減少を続けている。広告主がクリック詐欺を監視する取り組みを推進しており、検索エンジン側も真剣な対応を取り始めているからだ」と語るのは、Click Forensicsのトム・カスバート(Tom Cuthbert)社長だ。同社は広告キャンペーンにおけるクリック詐欺の監視サービスを提供している。「これは好ましい傾向であるが、16%は非常に高い数字であり、まだまだ注意が必要だ」(カスバート氏)。
PPC広告における無効クリックには、攻撃の意図を持ってクリックされる場合と、誤ってクリックされる場合の両方が含まれる。前者には、例えばある企業がライバル企業のPPC広告をクリックし、ライバル企業の広告支出を増やそうとするようなケースが該当する。また、PPC広告を掲載するWebパブリッシャーが自サイトのPPC広告をクリックし、広告収入を押し上げようとする場合もこれにあたる。一方後者には、誤って同じ広告を2回続けてクリックするなど、悪意はないが、広告主にとってほとんど価値をもたらさない広告クリックが該当する。
またこの調査によれば、ボットネットを使ったクリック詐欺が、第3四半期には無効クリック数全体の28%近くに達している。第2四半期の25.2%から上昇しており、非常に気がかりな傾向だとカスバート氏は語っている。これは、ボットに感染したPCを遠隔操作で操り、PPC広告を繰り返し自動クリックさせるという不正行為だ。
「ボットネットを使った不正なクリックは、クリックのトラフィックが別々のマシンから発信されることになるため、無効かどうかを非常に判別しにくい。これが、クリック詐欺問題において大きな課題となりつつある」(カスバート氏)
| 検索エンジンのコンテンツ・ネットワークにおける無効クリック数の割合の推移(Click Forensicsの発表資料より引用) |
クリック詐欺に関するClick Forensicsの四半期リポートは、同社の「Click Fraud Index」のデータに基づいている。Click Fraud Indexは、主要検索エンジンの広告サービスを利用するオンライン広告主および広告代理店4,500社以上からデータを収集したもの。
なお、検索エンジンのコンテンツ・ネットワーク(GoogleやYahooなどのサービスを使って広告を提供し、その対価を得るサードパーティWebサイト)上での無効クリック率の平均を見ると、27.1%に上る。この数字も第2四半期の27.6%から微減となっている。
(Juan Carlos Perez/IDG News Serviceマイアミ支局)
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